次々に浮気をして男性の家を渡り歩く”37歳ヤドカリ女子”の告白「家賃を払ったことがない私が最後に辿り着いた場所」

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男女が交際するにあたっては、女性側には「若さ」「美貌」が求められ、男性側には「経済力」が求められるのが、世のスタンダードだろう。
しかし、そうした恋愛の前提にあるのは、あくまでも自立した男女ではないだろうか。
長引くコロナ禍において、自宅で孤独死する人の割合が増えたという。一方で、自宅が存在しない人にとっては、自宅で孤独死することも許されない。
そうした人はどのようにして生き、死んでいくのだろうか。手段はさまざまだが、恋愛や結婚においては「パートナーに寄生する」のもよくある話だ。経済力があるパートナーの存在があれば、たとえ自立していなかろうが少なくとも住む場所だけは確保できる。
今回レポートするのは、コロナ禍以前からパートナーに寄生しながら生活し、遂に住まいをも失う危機にさらされている、「ハイエナ」のような30代女性の話である。
Photo by iStock
「なんだか、適当に今までどうにかなってきたんですよね。家がなくても。ほら、私って多少可愛いから、困ったことがあるとすぐ男性が手を差し伸べてくれたんです」そう話すのは、久保みちるさん(37歳・仮名)だ。本人が「可愛い」と自称する通り、見た目は30歳前後にしか見えない。童顔で、笑った時に浮かぶえくぼと白い歯が印象的だ。顔は生粋の美人というわけではないが愛嬌があり、古き良きたぬき顔という表現がしっくりくる。 付き合ってズルズルと住み込む何を隠そう、みちるさんは22歳の大学卒業後からほぼ家賃を支払わず都内に住んでいる。「大学時代の4年間は宮城県に住む両親からの仕送りがあったので、自分が住む家はあったんです。就職に失敗してフリーターになってから家賃を支払えなくなってしまって。当時付き合っていた彼氏の家にお世話になったのが私の『ヤドカリ生活』の始まりでしたね」 みちるさんが言う『ヤドカリ生活』とは、こうだ。付き合っている一人暮らしの男性の家に数点の洋服だけを持って転がり込む。そのままズルズルと同棲する算段だ。たとえ同棲生活がうまくいかなくなっても、住処を失いたくないため、常に「次」のパートナーを見つけてから住処を移動。もちろん二股、三股になることも数知れず、より良い条件の男性を見つけては家を渡り歩いていたという。「条件は、(男性が)住んでいる立地が大きかったですね。アルバイトをするにしても都会の方が時給がいいし、お金がない時はキャバクラの体験入店も行きました。田舎のキャバクラは体験入店の時給も安いので、お話にならない。だから都会住みの男性目当て。出会う場所? 六本木や青山のクラブに女性がエントランスフリーの日に行ったり、キャバクラのお客さんだったり。最適なターゲットを見つけたら次の住処候補としてキープ、短期間で既存の同棲を解消してまた新規の同棲の繰り返し。罪悪感は全くなかったです。モテない男性にボランティアしているくらいの感覚でした」さすがに疲れて、ついに……そんなみちるさんが身持ちを固める覚悟をしたのは、28歳の時だった。「年齢も年齢だし、ぼちぼち結婚でもするかなあと思って。いいかげんいろんな街に住むのも疲れて、一つの土地で暮らしたいと思ったんです」Photo by iStock みちるさんのおめがねに叶ったのは、建築士の2つ年上の男性だった。「住んでいるところが初台(渋谷区)だったからまだ許容範囲。若いわりにそこそこお金を持っていたし、ビジュアルもまずまず。建築士なら将来的に私の理想の家を建ててくれるんじゃないか? って思ったんです。それとプレゼントのセンスがいい。クリスマスイブにティファニーのリングをくれた時、青い紙袋を持って青山の街を歩いたのは優越感に浸れました。元々都会出身の人にとってはベタなプレゼントかもしれませんが、東北出身の私にとっては夢のようなシチュエーション。家の間取りも良かったんです。2LDKで私に一部屋くれましたし」しかし幸せな生活は長続きしなかった。結婚を意識してもみちるさんが変わることはなく、同じことを繰り返した。後編記事『自宅を持たずに男性の家を渡り歩いた”37歳ヤドカリ女子” 結婚後も浮気癖が治らず「待ち受けていた悲しすぎる末路」』に続く。
「なんだか、適当に今までどうにかなってきたんですよね。家がなくても。ほら、私って多少可愛いから、困ったことがあるとすぐ男性が手を差し伸べてくれたんです」
そう話すのは、久保みちるさん(37歳・仮名)だ。本人が「可愛い」と自称する通り、見た目は30歳前後にしか見えない。童顔で、笑った時に浮かぶえくぼと白い歯が印象的だ。顔は生粋の美人というわけではないが愛嬌があり、古き良きたぬき顔という表現がしっくりくる。
何を隠そう、みちるさんは22歳の大学卒業後からほぼ家賃を支払わず都内に住んでいる。
「大学時代の4年間は宮城県に住む両親からの仕送りがあったので、自分が住む家はあったんです。就職に失敗してフリーターになってから家賃を支払えなくなってしまって。当時付き合っていた彼氏の家にお世話になったのが私の『ヤドカリ生活』の始まりでしたね」
みちるさんが言う『ヤドカリ生活』とは、こうだ。付き合っている一人暮らしの男性の家に数点の洋服だけを持って転がり込む。そのままズルズルと同棲する算段だ。たとえ同棲生活がうまくいかなくなっても、住処を失いたくないため、常に「次」のパートナーを見つけてから住処を移動。もちろん二股、三股になることも数知れず、より良い条件の男性を見つけては家を渡り歩いていたという。「条件は、(男性が)住んでいる立地が大きかったですね。アルバイトをするにしても都会の方が時給がいいし、お金がない時はキャバクラの体験入店も行きました。田舎のキャバクラは体験入店の時給も安いので、お話にならない。だから都会住みの男性目当て。出会う場所? 六本木や青山のクラブに女性がエントランスフリーの日に行ったり、キャバクラのお客さんだったり。最適なターゲットを見つけたら次の住処候補としてキープ、短期間で既存の同棲を解消してまた新規の同棲の繰り返し。罪悪感は全くなかったです。モテない男性にボランティアしているくらいの感覚でした」さすがに疲れて、ついに……そんなみちるさんが身持ちを固める覚悟をしたのは、28歳の時だった。「年齢も年齢だし、ぼちぼち結婚でもするかなあと思って。いいかげんいろんな街に住むのも疲れて、一つの土地で暮らしたいと思ったんです」Photo by iStock みちるさんのおめがねに叶ったのは、建築士の2つ年上の男性だった。「住んでいるところが初台(渋谷区)だったからまだ許容範囲。若いわりにそこそこお金を持っていたし、ビジュアルもまずまず。建築士なら将来的に私の理想の家を建ててくれるんじゃないか? って思ったんです。それとプレゼントのセンスがいい。クリスマスイブにティファニーのリングをくれた時、青い紙袋を持って青山の街を歩いたのは優越感に浸れました。元々都会出身の人にとってはベタなプレゼントかもしれませんが、東北出身の私にとっては夢のようなシチュエーション。家の間取りも良かったんです。2LDKで私に一部屋くれましたし」しかし幸せな生活は長続きしなかった。結婚を意識してもみちるさんが変わることはなく、同じことを繰り返した。後編記事『自宅を持たずに男性の家を渡り歩いた”37歳ヤドカリ女子” 結婚後も浮気癖が治らず「待ち受けていた悲しすぎる末路」』に続く。
みちるさんが言う『ヤドカリ生活』とは、こうだ。
付き合っている一人暮らしの男性の家に数点の洋服だけを持って転がり込む。そのままズルズルと同棲する算段だ。たとえ同棲生活がうまくいかなくなっても、住処を失いたくないため、常に「次」のパートナーを見つけてから住処を移動。もちろん二股、三股になることも数知れず、より良い条件の男性を見つけては家を渡り歩いていたという。
「条件は、(男性が)住んでいる立地が大きかったですね。アルバイトをするにしても都会の方が時給がいいし、お金がない時はキャバクラの体験入店も行きました。田舎のキャバクラは体験入店の時給も安いので、お話にならない。だから都会住みの男性目当て。出会う場所? 六本木や青山のクラブに女性がエントランスフリーの日に行ったり、キャバクラのお客さんだったり。最適なターゲットを見つけたら次の住処候補としてキープ、短期間で既存の同棲を解消してまた新規の同棲の繰り返し。罪悪感は全くなかったです。モテない男性にボランティアしているくらいの感覚でした」
そんなみちるさんが身持ちを固める覚悟をしたのは、28歳の時だった。
「年齢も年齢だし、ぼちぼち結婚でもするかなあと思って。いいかげんいろんな街に住むのも疲れて、一つの土地で暮らしたいと思ったんです」
Photo by iStock
みちるさんのおめがねに叶ったのは、建築士の2つ年上の男性だった。「住んでいるところが初台(渋谷区)だったからまだ許容範囲。若いわりにそこそこお金を持っていたし、ビジュアルもまずまず。建築士なら将来的に私の理想の家を建ててくれるんじゃないか? って思ったんです。それとプレゼントのセンスがいい。クリスマスイブにティファニーのリングをくれた時、青い紙袋を持って青山の街を歩いたのは優越感に浸れました。元々都会出身の人にとってはベタなプレゼントかもしれませんが、東北出身の私にとっては夢のようなシチュエーション。家の間取りも良かったんです。2LDKで私に一部屋くれましたし」しかし幸せな生活は長続きしなかった。結婚を意識してもみちるさんが変わることはなく、同じことを繰り返した。後編記事『自宅を持たずに男性の家を渡り歩いた”37歳ヤドカリ女子” 結婚後も浮気癖が治らず「待ち受けていた悲しすぎる末路」』に続く。
みちるさんのおめがねに叶ったのは、建築士の2つ年上の男性だった。
「住んでいるところが初台(渋谷区)だったからまだ許容範囲。若いわりにそこそこお金を持っていたし、ビジュアルもまずまず。建築士なら将来的に私の理想の家を建ててくれるんじゃないか? って思ったんです。それとプレゼントのセンスがいい。クリスマスイブにティファニーのリングをくれた時、青い紙袋を持って青山の街を歩いたのは優越感に浸れました。元々都会出身の人にとってはベタなプレゼントかもしれませんが、東北出身の私にとっては夢のようなシチュエーション。家の間取りも良かったんです。2LDKで私に一部屋くれましたし」
しかし幸せな生活は長続きしなかった。
結婚を意識してもみちるさんが変わることはなく、同じことを繰り返した。後編記事『自宅を持たずに男性の家を渡り歩いた”37歳ヤドカリ女子” 結婚後も浮気癖が治らず「待ち受けていた悲しすぎる末路」』に続く。

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