「スマホ15台を契約した」25歳男性が“800万円の借金地獄”に陥ったワケ。「月に30万円以上の返済」2年で完済した方法

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18~35歳の男女4000人を対象にした調査で、5人に1人が借金を抱えている実態が浮かんだ。背景には、成人年齢引き下げで借金のハードルが下がったことに加え、SNS経由の名義貸し詐欺や副業・投資トラブルの拡大がある。実際、軽い気持ちでスマホ15台を自分名義で契約し、800万円の返済地獄に陥った25歳男性もいた。若者を貧困へ追い込む“借金の入り口”を追った。
◆借金に苦しむ若者が増加

どうにかキャリアの契約は途中解約できたが、月に30万円以上の返済が始まった。

「親には頼れなかったので、家賃4万円の木造アパートに引っ越し。昼間は自動車工場、夕方から深夜までホストをしてお金をつくりました。当時は一日1食で、夜中3時にコンビニのゴミ箱に廃棄された食べ物を漁ってなんとか生き延びてました」

2年で完済したが体重は30垳困蝓△△个蕕浮き出るほどガリガリになった。そんな失敗を経験したが、「成功して早く金持ちになりたい」と、お金に対する執着心は変わっていない。現在、外資系保険会社の営業で得ている年収は300万円。長谷川さんは就業できたものの、若者食いビジネスに巻き込まれ、借金を返せず、貧困に陥る若者は後を絶たない。

◆貧困化する若者が増えた背景は…

そうした貧困化する若者が増えた背景を前出の西田氏は「コロナ禍によるオンライン化で騙しの手口が高度化したから」と分析する。

「時代の変化で変わったのは、コロナ禍でオンライン化が進んだことにより、実体のない匿名の相手であっても周囲に相談せずに信用してしまうようになったことです」

また、長期的な経済不況による将来の不安も大きな要因になっているという。

「若者のなかには、親世代を見ていて真面目に働いても豊かにならないサラリーマンはダサいという感覚がある。サラリーマン像の崩壊で、フリーランスや個人事業主など不安定な働き方も増えました。また、将来の不安を払拭するための副業や投資に対して、『リスクを取らなければ成功はあり得ない』という心理的な抑制力の欠如もある。心の隙間や環境要因が重なっている現代では、多重債務に苦しむ若者がさらに増える可能性はあるでしょうね」(西田氏)

借金による若者貧困の急増は、閉塞感が漂う日本で一発逆転を狙わざるを得ない現状を表しているのかもしれない。

【社会心理学者 西田公昭氏】
立正大学心理学部教授。詐欺、悪徳商法の心理学研究の第一人者。著書に『マインド・コントロールの仕組み』(カンゼン)など
※2026年3月24・31日合併号より

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