「れいわの存亡を懸けた大ピンチ」 “山本太郎代表不在”で衆院選はどうなるか 「中道や共産党を利するとの見方も」

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高市早苗首相が衆議院を解散する2日前の1月21日、れいわ新選組の山本太郎代表が参議院議員の辞職を表明した。理由は病気の療養で、今後も党の代表職にはとどまるものの、2月8日が投開票日の衆議院選挙では、街頭におけるれいわ候補の応援演説など、一切の活動を見送るという。
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政治部デスクが解説する。
「山本氏は会見で、血液のがんという“多発性骨髄腫の一歩手前の状態にあり、健康を取り戻す必要がある”と説明しました。昨秋に受診した人間ドックにおける数値が悪く、再検査を受けていたとか」
衆院選については、動画サイトでの情報発信すら行わないことも明言した。
「本人はその理由を“やっちゃったら(病気が)進んじゃいます。心を鬼にして選挙戦の舞台には立たない”としました。自身の病状や治療については“いまの段階では、何かこれをやったらいい方向に向かうというものでもない。自分の中で原因は、一番はストレスだろうと考えた場合、これを大幅に減らすしかない”と。まるで自分に言い聞かせるかのようでしたね」(同)
れいわは令和6年の前回衆院選で、消費税廃止や現金給付を訴えて公示前の3倍の9議席を獲得。存在感を見せつけたが、昨年の参院選は参政党など新興勢力の躍進の陰で、1議席増の3議席獲得にとどまっていた。
永田町関係者が指摘する。
「山本氏がれいわ新選組を立ち上げてから、およそ7年。看板政策の一つである消費税減税を他の野党も言い出したことの影響か、党勢には少なからず衰えが見え始めています。今年1月には、イスラエル訪問を巡って党と対立した多ケ谷亮前衆院議員、前回の衆院選で落選した依田花蓮氏が“一身上の都合”を理由に離党するゴタゴタもありました」
当の山本氏は自身の不在を“山本太郎がいなくなっても、私たちはやっていけるんだと見せるチャンス”と強弁した。
「あそこはタレント出身の山本代表の強烈キャラが最大のウリで“山本商店”と揶揄されることも。そのせいか、大石晃子共同代表は旗頭を欠く選挙戦を“れいわ新選組の存亡を懸けた大ピンチ”と認めています」(同)
野党担当記者が言う。
「前回の衆院選では、共産党が候補を擁立した沖縄1区に自前候補の擁立を画策した。ここ数年は野党共闘から距離を置き、独自路線を取ってきました」
ただし、昨年末には共産党と政策責任者協議を行うなど、関係改善に向けて動き出しているとも伝わる。
「山本氏には熱狂的な支持者がいますが、選挙戦中の不在はれいわの集票力にマイナスです。結果的に少しでも多くのリベラル票を取り込みたい中道改革連合や共産党を利するとの見方もある。れいわを離党した二人は、共に中道から出馬しましたし」(同)
山本氏は平成25年の参院選で初当選を果たして以来、参議院と衆議院を渡り歩いてきた。次に赤じゅうたんを踏むのはいつになるのだろうか。
「週刊新潮」2026年2月5日号 掲載

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