「『死んじゃうよー』公用車の運転手がうめき声を…」「官僚2人は後ろでグッタリ」公用車が130キロで死傷事故、目撃者が語った“凄惨な事故現場”【高市首相、腹心の官僚】

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衆院解散の直前となる1月22日の夕刻、総理大臣官邸を出発した公用車が、東京・永田町の『特許庁前』交差点の赤信号を無視して突っ込み、7人が死傷した事故。公用車の運転手・Xさん(69)は重傷を負い治療中で、警視庁は現場検証などで事故の原因を調べている。
【写真】時速130キロで突入したグシャグシャの公用車、官僚は後部座席から身を乗り出す形でエアバッグに挟まれていた…凄惨な事故現場の様子
亡くなったのはタクシーに乗っていた32歳の会社員男性・Zさん。なぜ公用車はブレーキを踏まずに突っ込んだのか–事故の一部始終を目撃した関係者が、その詳細を証言した。【前後編の前編】
事件の概要を全国紙社会部記者が解説する。
「Xさんは内閣府から業務委託を受ける会社の社員です。事故当時も後部座席に官僚のA氏、B氏2名を乗せ、業務中でした。18時半ごろ、総理官邸を出発した公用車は総理官邸前交差点を右折後加速し、アクセル全開のまま出発後30秒ほどで現場交差点に突っ込んだ。衝突時には130キロに達していたといいます。
公用車は最初に白のワゴン車に突っ込むと、吹っ飛んだワゴン車が車線を跨いでタクシーに直撃。その後部座席に乗っていたZさんが脳挫傷などで亡くなりました」
官邸関係者によると、「A氏とB氏は高市政権下で昨年発足した『日本成長戦略会議』のメンバーである幹部官僚で、顔面骨折などの重傷を負っており、現在も入院中」だという。
「特にA氏は『日本成長戦略会議』の事実上のトップにあたり、過去には菊池桃子さんの夫で元官僚の新原浩朗さん(元経産省経済産業政策局)が務めたポストに就いている人物です。かなりキャリアの長い人物ですが、高市早苗首相はその手腕を高く買っていて、昨年の就任に繋がった。
10月に内閣が発足してから、高市氏は頻繁にA氏と会って相談や会議を繰り返していた。職務に復帰するにはまだまだ時間がかかるでしょうし、不安は大きいでしょう」
内閣府はNEWSポストセブンの取材に対し、「当日の運転手の対応については、特に問題がなかったと(運転手を雇用している)事業社から報告を受けています。車両については警視庁のほうで引き続き捜査中とのことですが、現時点で不備や故障があったという事実は承知しておりません」と回答している。
ではなぜ事故は起きたのか、出発から事故までの30秒間に何があったのか–。NEWSポストセブンは、事故状況を示す重要な証言を入手した。当時事故を目の前で目撃し、公用車運転手の救助に当たった男性・Cさんが語る。
「ちょうど内閣府下交差点から特許庁前交差点の間の坂を、歩きで下っていたんです。100メートルちょっとの坂道を3分の2ほど下った時点で、後方からものすごい爆音で車が下ってきて、最初は暴走族か何かだと思ったんです。
横を通り過ぎた時に黒色の車両だということはわかりましたが、アッと思った瞬間に交差点内で『ドンッ』と衝撃音がありました。すぐに怪我人を助け出さなければという気持ちで、現場に駆けつけたんです」
Cさんが公用車に駆け寄ると、運転席のドアは開いていたと言う。
「運転手さんがシートベルトをしたまま、苦しそうに顔をしかめて『死んじゃうよー、死んじゃうよー』とうめき声をあげていました。周囲の人と車内から救出しようとしましたが、体が車体に押し付けられていて、すぐにはできませんでした。
車内からは運転手さん以外の声は聞こえず、その後救急車両が来て、隊員が救助を始め、公用車に乗っていた3人が順々にストレッチャーに乗せられ運ばれていきました。後部座席に乗っていた2人は、グッタリとして動かない状況でした」
この事故の捜査における焦点は、運転手の過失がどこにあったのか、という点だ。捜査関係者が語る。
「事故当時、運転手が持病などで気を失っている状態だったのであれば、その状態を招いたことに対する過失に責任が問われることになる。他方、運転手に意識があったのなら、ブレーキとアクセルを踏み間違えたのか、それとも故意に突入したのかという話になる。
警視庁の調査では、現状車体に不備や故障は見つかっていないようです。警視庁は危険運転致死傷の疑いも視野に調べている」
Cさんの証言では、事故直後の運転手には意識があったようだ。さらに事故直前の車内を推察させるような状況も、Cさんは目撃していたという–後編記事で詳報する。
(後編記事につづく)

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