「炊き出し」と聞けば、多くの人は善意やボランティア、貧困などを思い浮かべるだろう。しかし実際には、想像とは少し違った光景が広がっている。
ルポライターの國友公司氏は、都庁下、上野公園、代々木公園、山谷、寿町、西成など、各地の炊き出しの現場を訪れ、そこに集まるホームレスや生活困窮者と同じ列に並び、食事を口にしながら、彼らの言葉に耳をかたむけたという。そこで見えてきた意外な実態とは……。
「ここはカレーも出るんですか?」
「昨日(月曜日)はカレーだったんですよ。めちゃめちゃよかった」
「てめえ、何回言ったら、わかるんだよ」
「俺だけじゃねえよ、おまえの部屋もうるせえんだわ」