餅を喉に詰まらせたら「掃除機で吸う」はNG 石川県内で搬送相次ぐ…命を救う“応急処置” と窒息事故を防ぐ“3つの習慣”

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新年のこの時期、雑煮など「餅」を食べる機会が増えるかと思います。そこで気をつけなければならないのが、餅を喉に詰まらせること。
東京消防庁によりますと、過去5年間で餅などを喉に詰まらせて救急搬送された人は338人、そのうち65歳以上の高齢者が9割を超えています。石川県内でもこの年末年始に60代から90代の男女7人が救急搬送されました。
街の人からは「何となく水分と一緒に(食べている)」「(もし子供が詰まらせたら)不安でしかない」といった声が聞かれます。しかし、実際に詰まった場合の正しい対処法を理解している人は、決して多くありません。
命を救うにはどう対応すればいいのでしょうか?
餅が喉に詰まると、どのような事が起きるのでしょうか。
日本赤十字社石川県支部 富樫純治 赤十字救急法指導員「(餅が詰まると)気道が閉塞され、呼吸ができなくなってしまい、もがき苦しむ。そのままの状態でいるといずれ心臓が止まるということになる」
では、どんな対応を心がければいいのでしょうか。
日本赤十字社石川県支部 富樫純治 赤十字救急法指導員「最初にやることは声をかけて、まずは『強い咳』ができるかどうか。もし強い咳ができず物が出てこなければ、その時点で119番通報をして救助の手配をしてください」
そして、救急車の到着を待つ間に必ずやって欲しい2つの方法があるといいます。
1つ目が「背部叩打法」。
日本赤十字社石川県支部 富樫純治 赤十字救急法指導員「前かがみにして、顔を下に下げる肩甲骨と肩甲骨の間の下の部分に手のひらの根本の部分で強く叩く」
それでも出なければ、2つ目の方法が「腹部突き上げ法」。
日本赤十字社石川県支部 富樫純治 赤十字救急法指導員「背後に回って後ろから手を回す。手のひらをグーにしてヘソのちょっと上くらいの所に拳を内側に当てる。もう片方の手を上から重ねてぐいっと持ち上げるようなイメージ」
ここで注意点も。
日本赤十字社石川県支部 富樫純治 赤十字救急法指導員「結構強めに上に持ち上げることになるので、腹部突き上げ法をやった場合は内臓を傷めてしまう可能性がある。救急隊が来た時には『腹部突き上げ法をやりました』ということを伝えて、しっかり病院で検査をしてもらうことも大切」
一方で詰まったものを取り出すことが最優先なので、身体が振動で動くほどの強い力で行うことも大切だといいます。
よく耳にする「掃除機で吸い込む」方法は、危険が伴いNGです。
日本赤十字社石川県支部 富樫純治 赤十字救急法指導員「非常にリスクがある行為でして、たとえば肺の中にある肺胞が強い吸引力で傷つけてしまったり、バイ菌で感染をしてしまうというリスクがあるのでやらないことをおすすめしている」
そもそも事故を起こさないために、普段からどのようなことに気をつければよいのでしょうか。富樫さんは次の3点を心がけるよう呼びかけています。
(1)朝の時間帯は唾液の分泌量が少ない事があるため、十分に水分補給し、口の中を潤してから餅を食べること。
(2)ソファやこたつなどで姿勢が崩れた状態ではなく、しっかりと姿勢を正して餅を食べること。
(3)餅の大きさを一口大にしてよく噛んで食べる。
こうした日頃のちょっとした心がけや、万が一の際の正しい知識を頭の片隅に置いておきましょう。

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