<謙遜は美学?>わが子を下げて謙遜したら泣かれてしまった。全信頼を失ったけど、悪くないよね?

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褒められたときに「いえいえそんな」と控えめな態度で返す謙遜。自分を下げる謙遜は、慎ましやかで良いとされる行いでしょう。しかし今回は、自分ではなく娘さんを謙遜したママから、ママスタコミュニティに相談がありました。

『親族が集まった席で甥夫婦に赤ちゃんができた話になり、うちの娘を見て「◯ちゃんみたいに、おとなしくてかわいい女の子だったらいいな」と言われました。私が「うちの◯は、おとなしくもかわいくもないし、口も達者だからね」と話したら娘に聞かれてしまった。娘はパパに泣きつき、その後もずっと拗ねたまま。謝っても許してくれない』

親族が集まった席で投稿者さんは娘さんを褒められ、謙遜のつもりで「かわいくない」と言ってしまったそう。それを聞いていた娘さんは、まだ7歳。パパのところに行って泣いてしまい、その後もずっと拗ねたままパパにくっついていたそうです。投稿者さんは「普段は愛情をいっぱい注いで育ててきた」と話していますが、このひと言ですっかり娘さんからの信頼を失ってしまったようです。この投稿にママスタコミュニティのママたちから、こんな意見が寄せられました。

大好きなママに否定された娘さんの心の傷

『大好きなママに否定されるって、かなり辛いこと。謙遜なんて、7歳の子どもにわかるわけない。娘さんは「ママは私のことをかわいくないって思っているんだ。嫌いなのかも」って言葉のまま受け取っていると思うよ』

『私も親にコレをやられていた。母にいい思い出はない』

『ママが自分を「かわいくない」って……傷つくよ。本音と建前なんてわからない』

投稿者さんにとっては本音ではない言葉だったはず。しかしまだ7歳の女の子ですから「かわいくないがママの本音」と受け取っても、仕方がないのではないでしょうか。普段は愛情をたっぷり注いで育てていても、大勢の人の前で言われたこのひと言は、大人になっても忘れないかも……。「そのくらい娘さんは傷ついていると思うよ」と、ママたちからは娘さんの気持ちを代弁する声が寄せられました。

言われた側の気持ちを考えて

また、いく人かのママからは「拗ねたまま」「謝っても許してくれない」などの言葉は、自分の言動を軽く考えているのではないかと指摘もあります。

『もしも旦那が「うちの嫁はブスだし、気も利かないし、なんの取り柄もない」って話していたらどう? 「謙遜しているだけ、本当は私を愛している!」って思える?』

『娘さんは傷ついていると思うよ。娘さんが友だちに「うちのママ? 料理はヘタクソだし、見た目はダサいし、口うるさいよ!」って自分の目の前で言ったらショックでしょ。あなたが言ったのは、そういうことだよ』

投稿者さんは、謙遜や社交辞令といった「大人のコミュニケーション」をわかっているでしょう。それでも自分が家族に言われたら、決して気持ちのいいものではないですよね。投稿者さんは「謝ったのに許してくれない」と思っているようですが、ママを許すか許さないかを決めるのは娘さんです。娘さんがまだ許せない気持ちでいるなら、それは投稿者さんの謝罪の気持ちが届いていないからでしょう。娘さんはそのくらい深く傷ついていると思い直して、「ママは謝らなくちゃいけないことがある」ともう一度話をする時間を作ってはいかがでしょうか。

家族を下げるのはありがち?

投稿者さんへさまざまな指摘が寄せられるいっぽう、こんなコメントも。

『これってさ、やりがちだよね。

ママ友「代表に選ばれたって! すごいね」→自分「目立ちたがりなだけだよ」

ママ友「かけっこ速いね!」→自分「それだけが取り柄」

こんな感じの会話ってあるよね。私も子どもをガッカリさせてしまったことがある。だから子どもを褒められたら「ありがとう! ◯ちゃん褒められて良かったね」って言うようにしている』

『謙遜って昔からあるよね。私は謙遜するタイプ。ちょっとでも特技を言うと「自慢している」「調子にのるな」って批判される』

投稿者さんのようにわが子を褒められたときに、「いえいえ、そんなことないですよ」とわざと大したことないように返すシーンは、案外とあるのではないでしょうか。そして謙遜や下げる発言をする根底には、批判されないようにしようとする気持ちがあるように思います。

筆者もママ友の子が大活躍をしたときに「すごいね! 今日のMVPだね!」と褒めたのですが「たまたま運が良かっただけ」と返され、謙遜しすぎではないかとモヤモヤしてしまったことがありました。またわが子が賞を取ったとき、ママ友に褒められ「ありがとう」と笑顔で返したら、「親バカ」「社交辞令がわかってない」と周囲から批判されたこともあります。周囲との関係ではある程度は謙遜しておいたほうが無難ではあるけれど、どのくらい謙遜したほうがいいのか……そのバランスを取るのは、とても難しいですよね。

『謙遜は自分自身のことだけ。子どもは親の所有物ではなく別人格』

今回の投稿にこのようなコメントを寄せてくれたママが何人かいました。ママ友や親類、ご近所さんなどさまざまなコミュニティでバランスよくお付き合いをするのは、本当に気をつかいますよね。良かれと思ってした発言が裏目に出るような経験をしてきたママたちがたどり着いた境地が、「謙遜は自分自身のことだけにする」ということなのではないでしょうか。

謙遜は線引きが大切

親族が集まった席で娘さんを謙遜し、傷つけてしまった投稿者さんからの相談に、さまざまな意見が集まりました。人との会話のなかで謙遜はある程度は必要でしょう。しかしそれはあくまでも自分自身を下げるだけに留めておき、家族は別人格と考えておくほうが良さそうです。そして娘さんにはもう一度謝って、大切でかわいいと思っている投稿者さんの本音を、これからの生活のなかでいっぱい伝えてあげてくださいね。

編集・佐藤さとな イラスト・ごぼふく

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