サウナストーンでドア割ろうとした可能性 非常ボタン作動しなかったか “サウナ火災”30代夫婦死亡

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東京・赤坂のサウナで夫婦が死亡した火事で、設置されていた非常ボタンが作動しなかった可能性があることがわかりました。また、サウナストーンをタオルでくるみ、ドアを割ろうとした可能性があることがわかりました。■ドアガラスを割ろうとした可能性亡くなった松田政也さん(36)と、妻の陽子さん(37)。15日に2人が訪れていたのが、「大人の隠れ家」とうたう会員制の高級個室サウナ。そのサウナ室で火事が発生し、命を落としました。

司法解剖の結果、夫婦は「死因不詳」。ただ、焼死や高体温症死の可能性があるといいます。サウナ室のドアノブが外れていたことから、閉じ込められていた可能性がある2人。脱出を試みたのでしょうか。捜査関係者によると、サウナストーンをタオルでくるみ、ドアガラスを割ろうとした可能性があることがわかりました。■非常ボタン受信盤「電源入れたことない」さらに、助けを求めた痕跡も残っています。室内には非常ボタンが設置されていますが、そのカバーは壊れていて、押そうとした形跡があったといいます。助けを呼ぼうとしたのでしょうか。しかし、捜査関係者によると、非常ボタンは事務室の受信盤につながっていますが、発生当時、その受信盤の電源が切れていたことが、新たにわかりました。つまり、非常ボタンは作動しなかったことになります。当時、施設側はオーナーを含む3人がいたといいますが、受信盤のある事務室には、誰もいなかったことも判明。さらに、オーナーの男性は、警視庁の任意の調べに対し…。オーナーの男性「今まで(受信盤の)電源を入れたことがない。触ったことがない」非常ボタンを押しても使えない状態が続いていたとみられます。■非常ボタンやドアノブ…捜査に影響は多くのサウナ室に設置されている非常ボタン。もし室内で倒れても押すことができるよう、下の方に設置されています。──非常ボタン押すとどうなる?ととのい整作所 藤津有麻副店長「ここが光る。店内に音が響く。警報が鳴る」押されたらすぐ駆けつけられるよう、通知が届くといいます。非常ボタンやドアノブの不備があった場合、今後の捜査について元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之氏は…。元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏「業務上過失致死容疑で捜査は始めないといけない。何が原因でドアノブが外れてしまったのか」「非常ボタンを押したところで受信盤の電源が入っていなかった。人為的に電源が落とされているのであれば、業務上過失致死容疑に該当する行為。重大な部分。原因が明らかになって、事業者側の過失が大きいとなれば、逮捕事案に発展する可能性は十分にある」 ◇警視庁は業務上過失致死の疑いも視野に、安全管理に問題がなかったか捜査しています。
東京・赤坂のサウナで夫婦が死亡した火事で、設置されていた非常ボタンが作動しなかった可能性があることがわかりました。また、サウナストーンをタオルでくるみ、ドアを割ろうとした可能性があることがわかりました。
亡くなった松田政也さん(36)と、妻の陽子さん(37)。
15日に2人が訪れていたのが、「大人の隠れ家」とうたう会員制の高級個室サウナ。そのサウナ室で火事が発生し、命を落としました。
司法解剖の結果、夫婦は「死因不詳」。ただ、焼死や高体温症死の可能性があるといいます。
サウナ室のドアノブが外れていたことから、閉じ込められていた可能性がある2人。
脱出を試みたのでしょうか。捜査関係者によると、サウナストーンをタオルでくるみ、ドアガラスを割ろうとした可能性があることがわかりました。
さらに、助けを求めた痕跡も残っています。
室内には非常ボタンが設置されていますが、そのカバーは壊れていて、押そうとした形跡があったといいます。
助けを呼ぼうとしたのでしょうか。しかし、捜査関係者によると、非常ボタンは事務室の受信盤につながっていますが、発生当時、その受信盤の電源が切れていたことが、新たにわかりました。
つまり、非常ボタンは作動しなかったことになります。
当時、施設側はオーナーを含む3人がいたといいますが、受信盤のある事務室には、誰もいなかったことも判明。
さらに、オーナーの男性は、警視庁の任意の調べに対し…。
オーナーの男性「今まで(受信盤の)電源を入れたことがない。触ったことがない」
非常ボタンを押しても使えない状態が続いていたとみられます。
多くのサウナ室に設置されている非常ボタン。もし室内で倒れても押すことができるよう、下の方に設置されています。
──非常ボタン押すとどうなる?
ととのい整作所 藤津有麻副店長「ここが光る。店内に音が響く。警報が鳴る」
押されたらすぐ駆けつけられるよう、通知が届くといいます。
非常ボタンやドアノブの不備があった場合、今後の捜査について元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之氏は…。
元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏「業務上過失致死容疑で捜査は始めないといけない。何が原因でドアノブが外れてしまったのか」「非常ボタンを押したところで受信盤の電源が入っていなかった。人為的に電源が落とされているのであれば、業務上過失致死容疑に該当する行為。重大な部分。原因が明らかになって、事業者側の過失が大きいとなれば、逮捕事案に発展する可能性は十分にある」

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