全国フェミ議連が草津町長に謝罪「大変責任を感じている」 元町議のインタビューも削除へ

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群馬県草津町の元町議、新井祥子氏が黒岩信忠町長から性被害を受けたと虚偽の告発をした事件で、女性議員の増加を掲げて活動をしている「全国フェミニスト議員連盟」は公式サイトで、「草津町長や関係者にご負担をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。声明は11月30日付。
全国フェミニスト連盟は声明の冒頭で、新井氏の告発が虚偽と認定され、有罪判決が確定したとの報道に触れて「このような事態になったことを大変残念に思います」とコメントした。
同連盟はこれまで、新井氏を支援する立場から、新井氏を除名処分にした草津町議会などを批判してきた。今回の声明では、こうした一連の対応について、次のように謝罪した。
「当連盟のこれまでの対応が、結果として草津町長をはじめ関係者の皆様にご負担をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。当連盟に共感し、女性議員を増やし男女同数議会を目指して活動している方々にご心配をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます」

新井氏の有罪確定を受けて、同連盟は2022年5月発行の調査報告書『女性議員を増やす・支える・拡げる─議会におけるいじめ・ハラスメント調査報告書─』に掲載していた新井氏のインタビュー記事全文を削除する方針も示した。
また、2021年に主催したシンポジウムとセミナーで新井氏を報告者として登壇させたことについても、「直接的に裁判で争われていた内容についての発言はありませんでしたが、新井さんのことを社会に広めた結果となり、大変責任を感じています。今後はより丁寧な運営を心掛けてまいります」と述べた。
新井氏の除名処分後、同連盟は2020年12月、黒岩町長や群馬県知事らに宛てて、次のような抗議文を提出していた。
<群馬県草津町議会は「女性ひとり議会」です。新井祥子議員が町長による性被害を告発したことへの草津町議会の対応は、「性被害を告発したこと自体を否定する」人権侵害だと私たちは考えます。><私たちは草津町議会の民主主義を蔑ろにする行動に強く抗議するとともに民主的な議会運営と新井祥子議員の復職に向けた行動を強く求めます。>
今回の声明では、当時の抗議文で示した見解について「議会の非民主的な運営等に対するものです」と説明し、告発内容の真偽とは切り離した立場だったという認識を示した。

同連盟は声明の結びで、今後の姿勢について次のように記した。
「これからも被害を訴える当事者を尊重し対応していく姿勢は変わりません。同じ思いの女性同士のつながりによるエンパワメントを願っています。
さらに、男女が半数ずつ存在する社会を議会に反映させること、フェミニズムに根ざした姿勢を持つ女性議員を議会に増やしていくことを基本に、これからも精進してまいります」

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