須坂市動物園が飼育していた国内最高齢のベンガル系のトラで雄の「臥桜」20歳が12月3日に老衰のため死にました。人間の年齢に換算すると100歳近くで、来園者からは惜しむ声が上がっています。佐久市から「私たちが(佐久市に)移住してきたのが16年前くらいかな。その時一度来てますから。あの時からですね。寂しいですね」12月3日に死んだのは須坂市動物園で飼育していた国内最高齢のベンガルトラで雄の「臥桜(がお)」20歳です。
「臥桜」は2008年に双子のきょうだいで雌の「未桜(みお)」と共に須坂市動物園にやってきて以来、およそ17年にわたって来園者に親しまれてきました。本来、トラは単独行動をする動物ですが須坂市動物園では「臥桜」と「未桜」を一緒に飼育してきました。ところが今年8月。「未桜」が天国へと旅立ったのです。「未桜」の死後、食欲がなくなり体調を崩したという「臥桜」。園は11月中旬、「臥桜」の展示を中止しましたが、12月3日の朝…。「臥桜」は「未桜」のあとを追うかのように息を引き取りました。老衰のためで人間の年齢に換算すると100歳近くでした。佐久市から「大往生ですよね。見たかったですけどね、もう一度ね」須坂市内から「(未桜と)仲良く天国で一緒に遊んでるといいですね」須坂市動物園笹井恵 飼育員(担当歴5年)「体調を崩すのが、2頭とも今年に入ってからだったので、元気だった分、いなくなると、やはり寂しいなという気持ちはありますね」穏やかな性格で長年、愛されてきた「臥桜」。園内の献花台は今月28日まで設置されています。