「血糖値が上がりやすい人の特徴」はご存知ですか?医師が徹底解説!

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血糖値が上がりやすい人の特徴とは?Medical DOC監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「糖尿病」と診断される「血糖値の値」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:増田 徹也(いわつき内科糖尿病クリニック)
一般に血糖値とは血中ブドウ糖濃度を意味します。空腹時か食後など測定のタイミングにより変動します。また、その測定は糖尿病の診断や治療をおこなう上で必要な検査です。
血糖値は血液検査で確認します。一般的には血中ブドウ糖濃度のことを指します。
まず血糖値の基準について確認していきましょう。(a)早朝空腹時血糖値が110mg/dL未満(b)75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)での2時間値が140mg/dL未満(a)と(b)を両方満たした場合を「正常型」と判定します。
一般的に日本人は欧米人に比べて糖尿病になりやすいと言われています。それはインスリンを出す力(インスリン分泌能)が比較的低いことが原因です。血糖値の上がりやすい方の特徴は、・親や兄弟など家族に糖尿病の方がいる・甘い食べ物をたくさん食べる・甘い飲み物をたくさん食べる・周りよりも早食いである・普段、運動をほとんどしない・外食が多い・太っている、太ってきているなどがあります。特に複数個当てはまった方は要注意です。

ここまで糖尿病の血糖値などを紹介しました。ここでは「糖尿病の血糖値」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
増田 徹也 医師
本文中にも書きましたが、空腹時血糖値が126mg/dL以上では「糖尿病型」と判定しますので、該当する方は早めの受診をお勧めしています。「境界型」の110~125mg/dLの方でも実は糖尿病の可能性はありますし、現時点で糖尿病ではなくても今後糖尿病になる可能性は十分にあります。まとめると、少なくとも空腹時血糖値110mg/dL以上では注意すべきだと考えられます。

増田 徹也 医師
随時血糖値でも200mg/dL以上は「糖尿病型」にあてはまります。もし健康診断で引っかかった場合など空腹時血糖値が200mg/dLだとすると、食後にはさらに高くなっていることが予想されます。いずれにせよ血糖200mg/dL以上の場合は糖尿病が疑われますので、受診をお勧めします。

糖尿病は症状がなくても放置してしまうと、神経障害・視力障害・腎不全になったり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしやすくなることがありますので、早期発見・早期治療を心掛けましょう!この記事を読んでくださった方の健康な毎日を祈っております。
「血糖値」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
1型糖尿病
2型糖尿病
妊娠糖尿病
先端巨大症
副腎機能低下症
下垂体機能低下症
血糖値の異常は、様々な原因によって起こります。気になる症状がある場合は、医療機関を受診し、適切な検査と診断を受けることが大切です。
参考文献
日本糖尿病学会糖尿病治療ガイド2024
日本糖尿病学会糖尿病食事療法のための食品交換表第7版

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