市長失職に伴う静岡県伊東市長選(14日投開票)が7日告示され、前市長の田久保真紀氏や元市長の小野達也氏のほか、利岡正基氏、石島明美氏、岩渕完二氏、黒坪則之氏、杉本憲也氏、大野恭弘氏、鈴木奈々子氏の計9人が立候補した。
田久保氏は、静岡・伊東の八幡野港で第一声を行った。メガソーラー計画の反対を訴え「メガソーラーの計画はこのままあらぬ方向に進むかもしれない。今だからこそはっきり言う。このままではあの山が危ない。この海が危ない。それを防ぐことができるのは私しかいない。メガソーラーを止めるのは私の命題だ」と訴えた。
元市長の小野氏とメガソーラー事業者が交わしたという「確約書」もはっきりと批判。「全部を敵に回しても、私にしかできないことがあると言ってくれるなら、私は戦います」と決意を明かし、「私が市役所のあの立場に、戻っては困るという人がいるなら、戻らなくちゃいけない」と声を震わせた。
改めて「自分が市長をやりたいからじゃない。今のしがらみの構造、利権の政治、これと戦えるのは誰なんですか」と訴え「首長が勇気を持って住民と一緒に戦えば、止められる計画はたくさんある。最後の最後まで戦い抜きます」と意気込んだ。
そこで小野氏を直撃すると昨日、討論会で田久保氏とメガソーラーについて話したという。「(田久保氏は)裁判がどうのこうのって。それで『裁判は伊東市が勝ちますよ』って言って終わった」。田久保氏がどのような人物か聞くと「よくわからない」と困り顔を見せた。