王将社長射殺事件 「何が無罪や!」で一時騒然 工藤会ヒットマンは無罪主張&黙秘で波乱含みか

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厳重警備の法廷に響き渡る遺族の怒声――。2013年に「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(72=当時)を拳銃で射殺したとして殺人と銃刀法違反の罪に問われた田中幸雄被告(59)の初公判が京都地裁で行われ、同被告は無罪を主張した。
起訴状によると同被告は13年12月19日午前5時45分頃、氏名不詳者らと共謀し、京都・山科区の王将フードサービス本社前で大東さんの腹や胸を拳銃で撃ち、失血死させた疑いが持たれている。
同被告が特定危険指定暴力団工藤会系組幹部ということで法廷は厳重警備が敷かれた。傍聴人には念入りなボディーチェックに加え、不測の事態に備えて傍聴席との間に防弾パネルの仕切りを設置。また殺人事件は裁判員裁判の対象だが、危害が加えられる恐れがある場合は裁判員から除外される規定があり、裁判官のみでの審理となった。
起訴内容について同被告は「私は決して犯人ではありません。決してが付きます。任の志として、濡れ衣の1つや2つ甘んじて受け入れます。だからといって、センセーショナルな事件まで到底承服できない」と無罪を主張した。
直後に遮蔽板に囲われた検察側後方の席にいた遺族と思われる女性が「何が無罪や!」と大声で叫ぶ声が法廷に響き渡った。開廷早々、法廷内は騒然となり裁判長は一時休廷とし、同被告も一時退廷させられる事態となった。
今後の公判では検察と弁護人による激しい攻防が予想される。争点は同被告が犯人かどうか。
事件発生から9年後の22年に、事件現場付近で回収したタバコの吸い殻から検出されたDNAが一致したことで逮捕。一方の弁護側は「(同被告が)当日は福岡にいた可能性がある」と述べ、無罪を主張している。
決定的な証拠はなく検察は状況証拠を積み重ねていくしかない。「田中被告は逮捕以降、黙秘を貫いています。自供することはないので被告人以外に犯人がいないことを立証しなければいけません」(法曹関係者)
判決は来年10月に言い渡される予定だ。

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