当時13歳の横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてからまもなく48年となるのを前に、母・早紀江さんが会見しました。来年90歳を迎えるなか「もう会えないのかと思う時もある」などと語りました。■講演は1400回以上 自民党本部前で座り込みも横田早紀江さん(89)「どうしてこんな大事なことが解決されないのかなと。こんな時間がたってしまった」「来年90歳になるんですよね。私たちも体力なくなってきて、前のように元気でないの分かっているので、早くなんとかならないかということばかりを願って」「めぐみちゃんはとにかく明るい子だったし、本が好きで、いろんな本を読んであげたのが一番印象深い。(これまで)総理大臣に1人1人目を見て話して『誰かがやらなきゃいけないことです』と言ってきたんだけどなかなか動いていかない」
横田めぐみさんは1977年11月15日、新潟県で中学校からの帰り道に北朝鮮の工作員に拉致されました。“北朝鮮にいるかもしれない”との情報がもたらされたのは、拉致から20年後の1997年でした。父・滋さんと母・早紀江さんは、めぐみさんの帰国を懸命に訴え続けてきました。横田早紀江さん(当時61)「北朝鮮に拉致された横田めぐみの母でございます。署名だけお願いできないでしょうか?」2000年には、自民党本部の前で座り込みを行ったこともありました。横田早紀江さん「早く子どもたちをかえしてくださるように、命がけで闘っている私たちと同じ思いで緊迫感を持ってください」横田夫妻が全国各地で行った講演は1400回以上。しかし、解決に向けた進展はなく、5年前に滋さんは娘との再会を果たせぬまま亡くなりました。早紀江さんは来年90歳になります。横田早紀江さん「精も根も尽き果てたという感じで、年もいってきて、本当にもう会えないのかなと思う時もあるし、だんだん絶対弱っていくと思う」「それでも解決しなければ、会えない時がくるかもしれないことも現実に起きるから、早くなんとかならないのかということばかりを願って、総理大臣が代わるたびにお願いしてきて、お願いしても全然動かない」「日朝首脳会談をしていただかないと、話し合いをしなかったらとにかく動かないと思っている」■「芯の強い方」高市首相に期待長い間、解決を待ち望んできた拉致問題。早紀江さんは、高市首相に期待をしているといいます。横田早紀江さん「(高市首相は)芯の強い方だし『こんな悪いことをいつまでも放っておけない』はっきり言ってくれていた。そういう意味では非常に期待をしているところです」先月、面会した際には…高市首相(先月23日)「全ての拉致被害者の1日も早い帰国の実現を含め、あらゆるチャンスを逃さない。もちろん、金正恩委員長との首脳会談にのぞむ覚悟もできている」横田早紀江さん(先月23日)「元気な間に日本で家族と再会できるようにどうぞよろしくお願いいたします」その後、拉致被害者の救出を訴える集会で、高市首相は日朝首脳会談の希望を北朝鮮側に伝えたことを明らかにしました。■ブルーリボンバッジ「つけてみるよ」トランプ大統領との面会も実現また、早紀江さんたちは、先月来日したアメリカのトランプ大統領とも面会。それは思いがけず、実現しました。――トランプ大統領や米朝会談への期待は?横田早紀江さん「『写真だけでも撮りましょう』と来てくださって、みんな1人1人お願いを聞いてくださって、非常に積極的な感じで放っておけないねと思ってくれているのは確か。北朝鮮が『うん』と言うかは分からないが、話ができれば必ず言ってくださると思っているので、それは期待している」めぐみさんの弟で家族会の代表・横田拓也さんが明かしたのは、トランプ大統領との面会で、母・早紀江さんが拉致被害者の帰国を願うブルーリボンバッジを手渡した際のエピソードです。横田拓也さん「(弟の)哲也が聞いたところによると、手に取ったバッジを『これはどういうものなんだ』『つけてみるよ』やり取りがあったということなので、そういう意味でもやり取りが深まったことは大きい」――「つけるよ」と言ってくれたんですか?横田拓也さん「それはもう、言葉だけでもありがたいです。とにかく母とめぐみを抱き合わせてあげたい。この一心で私たちは活動をしています」48年間、家族と会えないまま、めぐみさんは今年で61歳になりました。横田早紀江さん「どんな生活しているか分からない。何にも分からないですから、日本のそのくらいの年代の方たちを見て、このくらい元気なんだなって想像。日本がみんなが真剣に考えないと、どんなことが起きてくるのかなという不安は持っています。自分がその目にあっているから怖いなと思います」◇ ◇ ◇藤井貴彦キャスター「拉致被害者家族は、首相が変わるたびに新たな希望と、動かない苦しみを味わってきました。これまで何人もの首相が「最優先課題だ」といいながら48年が経過しています」「家族会のみなさんは高市総理に期待しています。横田早紀江さんにも時間がありません」「連日の国会対応でこのテレビは見ていなくて当然ですが、この時代に政治に期待して、待ち続けている人がいます。48年の歴史を動かす具体的な行動が求められています」(11月11日放送『news zero』より)
当時13歳の横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてからまもなく48年となるのを前に、母・早紀江さんが会見しました。来年90歳を迎えるなか「もう会えないのかと思う時もある」などと語りました。
横田早紀江さん(89)「どうしてこんな大事なことが解決されないのかなと。こんな時間がたってしまった」「来年90歳になるんですよね。私たちも体力なくなってきて、前のように元気でないの分かっているので、早くなんとかならないかということばかりを願って」「めぐみちゃんはとにかく明るい子だったし、本が好きで、いろんな本を読んであげたのが一番印象深い。(これまで)総理大臣に1人1人目を見て話して『誰かがやらなきゃいけないことです』と言ってきたんだけどなかなか動いていかない」
横田めぐみさんは1977年11月15日、新潟県で中学校からの帰り道に北朝鮮の工作員に拉致されました。“北朝鮮にいるかもしれない”との情報がもたらされたのは、拉致から20年後の1997年でした。
父・滋さんと母・早紀江さんは、めぐみさんの帰国を懸命に訴え続けてきました。
横田早紀江さん(当時61)「北朝鮮に拉致された横田めぐみの母でございます。署名だけお願いできないでしょうか?」
2000年には、自民党本部の前で座り込みを行ったこともありました。
横田早紀江さん「早く子どもたちをかえしてくださるように、命がけで闘っている私たちと同じ思いで緊迫感を持ってください」
横田夫妻が全国各地で行った講演は1400回以上。しかし、解決に向けた進展はなく、5年前に滋さんは娘との再会を果たせぬまま亡くなりました。早紀江さんは来年90歳になります。
横田早紀江さん「精も根も尽き果てたという感じで、年もいってきて、本当にもう会えないのかなと思う時もあるし、だんだん絶対弱っていくと思う」「それでも解決しなければ、会えない時がくるかもしれないことも現実に起きるから、早くなんとかならないのかということばかりを願って、総理大臣が代わるたびにお願いしてきて、お願いしても全然動かない」「日朝首脳会談をしていただかないと、話し合いをしなかったらとにかく動かないと思っている」
長い間、解決を待ち望んできた拉致問題。早紀江さんは、高市首相に期待をしているといいます。
横田早紀江さん「(高市首相は)芯の強い方だし『こんな悪いことをいつまでも放っておけない』はっきり言ってくれていた。そういう意味では非常に期待をしているところです」
先月、面会した際には…
高市首相(先月23日)「全ての拉致被害者の1日も早い帰国の実現を含め、あらゆるチャンスを逃さない。もちろん、金正恩委員長との首脳会談にのぞむ覚悟もできている」
横田早紀江さん(先月23日)「元気な間に日本で家族と再会できるようにどうぞよろしくお願いいたします」
その後、拉致被害者の救出を訴える集会で、高市首相は日朝首脳会談の希望を北朝鮮側に伝えたことを明らかにしました。
また、早紀江さんたちは、先月来日したアメリカのトランプ大統領とも面会。それは思いがけず、実現しました。
――トランプ大統領や米朝会談への期待は?
横田早紀江さん「『写真だけでも撮りましょう』と来てくださって、みんな1人1人お願いを聞いてくださって、非常に積極的な感じで放っておけないねと思ってくれているのは確か。北朝鮮が『うん』と言うかは分からないが、話ができれば必ず言ってくださると思っているので、それは期待している」
めぐみさんの弟で家族会の代表・横田拓也さんが明かしたのは、トランプ大統領との面会で、母・早紀江さんが拉致被害者の帰国を願うブルーリボンバッジを手渡した際のエピソードです。
横田拓也さん「(弟の)哲也が聞いたところによると、手に取ったバッジを『これはどういうものなんだ』『つけてみるよ』やり取りがあったということなので、そういう意味でもやり取りが深まったことは大きい」
――「つけるよ」と言ってくれたんですか?
横田拓也さん「それはもう、言葉だけでもありがたいです。とにかく母とめぐみを抱き合わせてあげたい。この一心で私たちは活動をしています」
48年間、家族と会えないまま、めぐみさんは今年で61歳になりました。
横田早紀江さん「どんな生活しているか分からない。何にも分からないですから、日本のそのくらいの年代の方たちを見て、このくらい元気なんだなって想像。日本がみんなが真剣に考えないと、どんなことが起きてくるのかなという不安は持っています。自分がその目にあっているから怖いなと思います」
◇ ◇ ◇
藤井貴彦キャスター「拉致被害者家族は、首相が変わるたびに新たな希望と、動かない苦しみを味わってきました。これまで何人もの首相が「最優先課題だ」といいながら48年が経過しています」
「家族会のみなさんは高市総理に期待しています。横田早紀江さんにも時間がありません」
「連日の国会対応でこのテレビは見ていなくて当然ですが、この時代に政治に期待して、待ち続けている人がいます。48年の歴史を動かす具体的な行動が求められています」