高市首相、クマ捕獲行う自治体へ財政支援拡充の方針…電気・ガス料金「これまでよりも引き下げる」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

参院予算委員会は12日午前、高市首相らが出席して総括質疑が始まった。
首相はクマによる人身被害が相次いでいることを受け、捕獲を行う自治体への財政支援策を2025年度補正予算案に盛り込む考えを明らかにした。
首相は答弁で「人身被害が多様化、広域化しており、国民の安全・安心を脅かす深刻な事態と受け止めている」と強調した。政府は11月中旬までに緊急の対策パッケージを取りまとめる予定で、「猟友会への委託費やクマの捕獲に要する費用など、自治体が必要とする経費への支援を拡充する」と語った。
物価高対策を巡っては、冬季を対象に補助を検討している電気・ガス料金に関し、「深掘りをして、これまでよりも引き下げる」と表明した。政府は今年7~9月分の電気・ガス料金について月1000円程度を補助したが、補助額を拡充する考えを示したものだ。
政治資金収支報告書に不記載があった自民党の佐藤啓参院議員が官房副長官に起用されたことについても、議論が交わされた。佐藤氏は7月の参院選で非改選だったが、首相は「改選を待たずに(役職に)就けてはいけないのであれば、残念ながら今の自民は回らない」と理解を求めた。
立憲民主党の蓮舫氏は「自民の人材は乏しくはない。選挙を経ていない人を優遇するのはおかしい」と起用を白紙に戻すよう要求したが、首相は「一度任命したものを白紙にするつもりはない」と反論した。
参院予算委は13、14日も行われる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。