12歳タイ人少女がマッサージ店で狎的搾取畛件 逮捕の母親は台湾で何をしていたのか?

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東京・文京区湯島の個室マッサージ店でタイ国籍の12歳の少女が働かされていたという衝撃的な事件で、その母親(29)が台湾で逮捕されていたことが9日までに分かった。一体、母親は何をしていたのか。
警視庁は11月4日、タイ国籍の少女(12)を湯島の個室マッサージ店「リラックスタイム」で働かせたとして、同店経営の男を労働基準法違反(最低年齢)容疑で逮捕。少女は6月から7月の1か月間で、約60人の客を相手に約60万円を売り上げたとみられている。
少女は9月16日に港区の東京出入国在留管理局に「タイに帰りたい」と助けを求め、人身取引の被害者として保護された。
少女は母親に倏笋蕕譴伸瓩茲Δ覆發里世辰拭タイ在住で祖父母と妹と暮らしてた少女は、当時日本で働いていた母親に連れられ6月下旬に来日し、マッサージ店に連れて来られた。母親は「迎えに来るまで待ってて」と言い残し、翌日に少女を置いてどこかに消え、7月中旬に出国した。
その母親は10月末、台湾の桃園警察に売春などの容疑で逮捕されていた。台湾の移民署が8日、発表した。3万台湾ドル(約14万8764円)の罰金を科され、現在、台北収容所に勾留されているという。
台湾事情通は「母親が9月に台湾に入国(入境)し、ビザ期限切れのまま台湾に滞在し、桃園市の置き屋で売春をしていたところ、逮捕されました。これまでの調べで、27回海外渡航しており、日本、ベトナム、台湾、シンガポールなどを訪問していました」と語る。
少女は母親と一緒に過ごすことはほとんどなかったようだ。「少女が8、9歳のころに父親が亡くなった。母親の新しい交際相手は多額の借金を抱えていたそうで、母親が交際相手に『借金返済のため、娘を日本のマッサージ店で働かせたい』と言い出したといわれています」と同事情通。
タイ警察は9日、「母親は現在台北にいる。法的措置を受けるためにタイへの帰国を認める」と述べ、台湾当局との調整を開始したことを明らかにした。一方、日本の警察も捜査を進めており、母親は日本に送還される可能性もある。台湾当局によると、日本とタイ双方の要請を踏まえ、10日にもどちらの国に移送するか判断するという。
12歳が国際間の人身売買の被害者となったというニュースは、タイでも大きく報じられている。タイ公共放送のタイPBSは「今回のケースは、タイ国内で見られる『家庭の経済的困窮から親が子供を利用して金銭を得ようとする』ケースが国際間の問題となった」と報じた。
現在、タイ警察は「児童・青少年の保護と人身売買の撲滅」を掲げており、キットラット・パンペット国家警察庁長官は、国家の威信をかけて、人身売買のネットワークや人物が関与していないかの調査を命じている。

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