小沢一郎氏 維新の主張に疑問符→比例を減らすことは少数意見の切り捨てになり大政党に有利→なぜ10%なのか根拠がない

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立憲民主党の小沢一郎衆院議員が4日までに更新したYouTubeチャンネル「小沢一郎 公式チャンネル-いっちゃんねる-」に出演し、自民党と日本維新の会の連立政権合意に盛り込まれた衆院定数削減について批判した。
小沢氏は「議員定数削減についても、企業・団体献金の規制についてもなぜそういうことをしなければならないのか。その合理的な根拠が明確にどの党からも誰からも示されていないということなんですね。それが問題なんです」と指摘した。
続けて小沢氏は「定数を削減することによって国民の生活がより良いものになるというならば、具体的にどういうことでそうなるのか、という説明がないと。定数削減すればいいということであれば10%でも20%でも30%でもやればいい。削減すればいいという話で、なんで10%でいいのかと」と10%についての根拠がないと述べた。小沢氏は「そもそも、国会議員の定数は世界の先進国のなかで人口比でいうと日本は一番少ないんです」とも付け加えた。
小沢氏はまた「もうひとつ、維新は比例の定数を削減すると主張しているが、比例を減らすということは少数意見を反映させることができなくなるということなんです。比例制度というのは小さな政党の意見も反映させようという意図からできている。少数意見を切り捨てるということにつながって大政党に有利になる。なぜこういうことを主張するのか私は分からない」と少数意見を切り捨てることに疑問符を付けた。
さらに小沢氏は「今は何でも、政治資金の問題でも何かあるとすぐに規制強化という。マスコミがあおっている。規制強化というのはどういうことなのか。政治家なら当然考えなければいけない。国民もよく考えて欲しい。規制を強化したら実際に権限をもって行使するのは役人なんです。お役所なんです。役人の権限を増大させることなんだ。一方において官僚政治はけしからんという。まったく矛盾したことを日本人は平気でしゃべっている」と持論を述べた。

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