「バッグもペンもバカ売れ」の高市早苗首相…若者から驚異の支持率も「自民党人気」はまだまだ回復せず

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憲政史上初の女性総理となった高市早苗首相(64)が好スタートを決めた。
11月2日にJNNが発表した世論調査で、高市内閣の支持率が82.0%に上ることが明らかになった。これは発足直後の内閣支持率では’01年以降の12政権で、小泉純一郎内閣に続く、2番目に高い数値だという。
また、朝日新聞の調査によると、性別ごとの支持率は男性が73%で女性が63%。30代の支持率が86%に達する一方で、70歳以上は54%になっているという。
高市首相は10月28日、来日したドナルド・トランプ大統領(79)と米軍横須賀基地を訪れ、ハイテンションな姿を披露。米兵を前にトランプ大統領が
「彼女こそ勝者だ」
「日本で初めての女性首相だ」
と紹介すると、高市首相は満面の笑みで腕をあげ、飛び跳ねる仕草をみせた。
トランプ大統領とは終始カラダを密着させ、さながら“カップル”のよう。絶大な権力を誇るトランプ大統領に取り入るための作戦だったのかもしれないが、ネット上ではハシャギっぷりに
「一国の首相がいかがなものか」
という異論も巻き起こった。
だが、これも10~20代の「Z世代」の視点では
〈かわいらしい〉
〈親近感がもてる〉
という評価になる。Z世代の支持率は驚異の90%超えを示す報道も。TikTokなどのSNSでは“高市動画”が拡散され、他の政治家に比べて断トツの再生回数を稼いでいる。全国紙政治担当記者が驚く。
「当初、高市氏が首相になり自民党の古参保守層が戻ってくるかと思いましたが、実は今の勢いを生んでいるのは、これまで政治に無関心だった若年層なんです。むしろ自民党の岩盤保守層は右傾化が加速し、中国との対立が先鋭化することを危惧しています。Z世代からは石破茂前首相の時と比べて『決断力がありそう』『主張がわかりやすい』『何かやってくれそう』という期待の声が多く聞かれます」
高市首相が首班指名され、初めて官邸入りした際に持っていた黒いバッグも“バカ売れ”している。バッグは長野のメーカー「濱野皮革工藝」の「グレース ディライトトート」でお値段は13万6400円。あまりの売れ行きに生産が追いつかない状況という。SNS社会の影響を感じさせる出来事といえよう。
高市人気の秘訣について、永田町関係者は
「メイクの変化にある」
と指摘する。これまで高市首相は政界入りした時から、定番のメイクを一貫してきたが、自民党総裁選から“仕様”を変えたのだという。
「以前と見比べてもらえばわかりますが、総裁選の頃からナチュラルメイクにしたんです。専門のメイクさんに相談して、眉毛の濃さ、角度も変えた。政治家も外見が重要視される時代。これで表情が一気に明るくなった」(同・永田町関係者)
もともとTVキャスター出身の高市首相。“素材”は良いだけにイメチェンの成果は顕著だった。
「仏頂面の多かった石破茂前首相を反面教師に、意識的に笑顔も作っているそうです。プライベートの高市さんはヘビメタ好きの阪神ファン。特に阪神のことになると人格が変わるとか。庶民的な部分も若年層の支持を集める理由なのでしょう」(女性誌記者)
この高市人気について、本サイトが政治評論家の有馬晴海氏に取材すると、
「高市首相は昔から女性ということを強調する政治家ではありませんでしたが、ちょっとした時に見せる“乙女らしさ”っていうのかな、それでバッグが予約待ちになったり、使っているピンクのペンが売れるという国民への人気につながり、ひいては海外の首脳にも好印象なのでしょう。
トランプ大統領とドジャースの試合を一緒にテレビ観戦し、首脳会談での挨拶では仏頂面だった習近平国家主席が、APEC控え室での挨拶では笑顔を見せたりしていた。それをお膳立てした外務省も上手いけど、やっぱりそれを引き出した高市首相の人間性は素晴らしい。外交では100点満点でしたが、これからは景気対策や議員定数削減など難しい国内問題が待っている。ただ、支持率が高いと大胆な政策も打てるのは大きいですよ」
と分析する。
自民党の課題だった若年層の支持も取り付けた高市政権はまさに鬼に金棒。野党からは
「今、選挙をやられたら太刀打ちできない」
という声も聞かれる。だが、前出の政治評論家・有馬氏は
「高市内閣の支持率は急上昇しているが、それに比べて自民党の支持率はそんなに上がっていない。多くの国民は『自民党は許さない』というモードだったが、高市首相のおかげでそれが少し“雪解け”した程度でしょう。これから高市政権が国民の期待を裏切らずに政策を進めれば、自民党のイメージも次第と回復してくる。ですので、今はあくまで高市人気であって、これを自民党人気と勘違いしてはダメでしょうね」
と話す。“高市人気”は今後の政治にどんな影響を及ぼすのだろうか――。

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