「国レベルの抜本対策が必要」3連休に13人目の熊犠牲者か?女性遺体に“かまれた痕” 男性ハンターも襲われ大ケガ 北海道・岩手・秋田・山形・京都

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11月に入ってもクマの出没が止まらない。2日、北海道・札幌市の住宅街では体長約70cmの子グマが5時間以上にわたって徘徊。
岩手・大槌町では男性ハンターがクマに襲われ大けが。秋田・湯沢市では山に入った女性の遺体が発見され、かまれた痕からクマの襲撃とみられている。
1日からの3連休も相次いだクマの出没。11月もクマ災害が猛威を振るっている。
住宅の塀をよじ登る1頭のクマ。体長約70cmの、子グマだ。2日午後2時頃、札幌市南区の住宅街に現れ、5時間以上にわたり、付近を徘徊した。
クマを目にした人:初めて近くで住宅街にいるのを見た。
取材班:2発目の銃声が聞こえました。
2日午後4時半頃、出動したハンターに駆除された。
さらに2日午後0時頃、札幌市の北東、砂川市でも…
取材班:やぶの中に、クマが確認できます。
砂川市の住宅近くのやぶの中に、体長約1.2mのクマが出没し、警戒が続いている。
そして、クマ被害から住民を守る立場のハンターまでが被害に遭った。
1日、岩手・大槌町の山中で、男性ハンター(75)がクマに襲われた。
一緒に狩猟していた人:顔からこの辺まで血だらけで真っ赤だった。
男性ハンターは鼻などを引っかかれ、大ケガをしたという。
同じ岩手県の西和賀町では2日午前6時半頃、3頭のクマが発見されている。
今年度のクマ被害による死者は、過去最多の12人。3日、13人目の犠牲者の恐れがあるという遺体が発見された。
秋田・湯沢市で、2日朝「山に行ってくる」と家族に話した後から行方がわからなくなっていた、後藤キヨさん(79)の遺体が山林で発見された。
遺体は損傷が激しく、かまれたような痕があり、クマに襲われた可能性が高いとみられている。
被害の報告は東北以外でもあった。2日午前11時頃、京都府の京丹後市で、80代の男性がクマに襲われた。
現場の近くには、クマが好んで食べる柿の木があった。80代の男性は、柿の木を見ていたところを襲われたという。
京都・京丹後市の職員:2024年から出没数が倍近くにまで増加している。人身被害ということになると事態としては重く受け止めております。
番組の調べでは、この3連休、東北を中心に長野県や京都府でもクマが確認されている。
3日午前3時頃、は山形・南陽市でも監視カメラがクマの姿を捉えた。
近くにある小学校では、10月29日にもクマが出没していた。
山形・南陽市 白岩孝夫市長:街中に頻繁に現れることになったのが大きな変化。抜本的な対策が国レベルで必要ではないか。
災害レベルの異常事態を迎えている、クマ被害。専門家は、次のように注意を呼びかけている。
石川県立大学 大井徹特任教授:8月下旬から出没が始まって10月から今(11月)がピークということで、警戒が必要。越冬準備のためえさをたくさん食べるが、主要なえさになるどんぐり類が大凶作で、えさを求めてたくさんのクマが出没。
さらに、この季節、極めて危険というのが。
石川県立大学 大井徹特任教授:子連れのメスは、子どもを守るために特に攻撃的になるので危険。
母親グマに襲われる瞬間を捉えたおととしの映像を確認すると…
岩手・岩泉町の山中で、キノコ狩りをしていた男性を、クマが突然襲撃。
大声を上げながら木の棒で脅し20秒ほど抵抗するうち、追い払うことができた。男性はこの時、木に登る子グマを見たという。
原生林の熊工房 佐藤誠志さん:親子連れで、若い母親クマが襲ってきた。(母グマの大きさ)1m以下だと思う。見たらわかるとおり、力もあるしスピードもすごいので、人間が勝てるものではない。(「イット!」11月3日放送より)

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