警官がズボンなしでリモート裁判に出廷、カメラが「生脚」とらえる 米デトロイト

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デトロイト(WWJ)米ミシガン州デトロイトで行われたリモート裁判で、警察官がズボンを履かずにビデオ経由で出廷し、「生脚」がカメラに映ってしまうハプニングがあった。
無謀運転の罪に問われた被告人の裁判は、デトロイトの第36地区裁判所で27日に開かれた。
ショーン・パーキンズ裁判官は法廷で着席し、被告人と弁護人およびデトロイト警察のマシュー・ジャクソン警察官は、いずれもビデオ会議システム「Zoom」経由で出席した。被告人は司法取引に応じることに同意。続いてパーキンズ裁判官が警察官に声をかけた。
「ジャクソンさん、おはようございます。姿を見せていただだけますか」
これに応えてジャクソン警察官が手を挙げて氏名を名乗った。コンピューターのカメラは、制服のシャツとバッジを着けたジャクソン警察官の姿をとらえている。
同時に、制服のズボンを着用していない、むき出しの脚も映った。
隣の画面の中の弁護人は困惑した表情を浮かべた。
そこでカメラが切り替わって再び画面に登場した裁判官は、警察官に「ズボンは履いていますよね?」と問いかけた。
ジャクソン警察官はカメラの位置を調整して自分の顔の方に向け、「裁判官、あれは、その…」と言いかけた言葉をのみ込んで、「いいえ」と答えた。
裁判官はすかさず話を切り替え、被告人の名を呼んで審理を続行した。
同裁判所の服装規定では、短パンなど「法廷にふさわしくない服装」は禁止されている。
騒ぎを受けてデトロイト警察のトッド・ベティソン署長は謝罪の声明を発表。「問題の警察官の行動には、本署のプロとしての心得が表れていなかった。市民の信頼維持と効率的な運営継続のため、適切な対応を講じる」とした。
裁判の方は、被告人が罪状を認めて240ドルの罰金を言い渡された。

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