昨年9月、神奈川県横須賀市の国道交差点で米海軍横須賀基地所属(当時)の米軍人の車がオートバイと衝突して同市在住の会社員の男性=当時(22)=を死亡させた事故を巡り、男性の遺族が米軍人と国に計1億1千万円の損害賠償を求め、横浜地裁に提訴することが15日、分かった。
事故は昨年9月18日午後6時40分ごろ、同市小川町の国道16号で米軍人の男性(22)が運転する乗用車が右折禁止の交差点を右折した際、男性のバイクと衝突し、男性が死亡した。
自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた同氏の刑事裁判は、今年5月に同地裁横須賀支部が禁錮1年6月、執行猶予4年の判決を言い渡し、6月に確定。米軍人の男性は転勤となり米国に帰国した。
遺族の代理人を務める呉東正彦弁護士によると、男性の逸失利益や遺族への慰謝料などの損害賠償金を求め、今月31日にも提訴する。