【高島 昌俊】JALとANAの「マイル改悪」に悲鳴…マイル集めに「見切りをつけた」人々増加中

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現在、楽天ポイントやVポイントなどの5大共通ポイントをはじめ、電子マネーやクレジットカード、通っているスーパーや飲食店など何かしらのポイントを集めている人は少なくないだろう。なかでもポイ活がブームになる前から人気だったのは航空会社のマイル。実際、貯まったマイルを特典航空券に交換した方も多いはずだ。
だが、JALとANAの国内2大エアラインは、特典航空券に関するルールを次々と改定。マイラーたちからは大ブーイングで、この件を伝えるメディアによっては“改悪”と報じるところもある。
ANAは24年4月18日搭乗分からビジネスクラス、ファーストクラスの国際線特典航空券の必要マイル数が往復2~4万マイル増えることに。同時に提携航空会社の国際線特典航空券も全クラスを対象に改定され、海外発着の区間の中には最大で6万2000マイルの大幅増となったケースもあるほど。マイラーたちに衝撃を与えた。
しかも、今年6月24日発券分からはANA国際線の特典航空券でもGWや夏休み、年末年始などのハイシーズンの必要マイル数を全クラス増加。加えて、日本―東アジア・東南アジア・インド・オーストラリア方面の各便のビジネスクラス以上はシーズンに関係なくマイル数が増え、特にハイシーズンの日本―東南アジア・インド便のファーストクラスは11万4000マイルから17万1000マイルと一気に増えてしまった。
そして、特にお得感があったスターアライアンス系航空会社を利用した世界一周特典航空券の発券も6月23日を最後に停止。ビジネスクラスでも最短ルートなら10万5000マイルで一周が可能なコスパの良いチケットで、シーズンによる必要マイル数の増減もなし。それだけにこの発表にはSNS上でも嘆きのコメントが続出した。
私も18~19年の年末年始の約ヵヶ月、11万5000のANAマイルを利用し、成田→成都(中国)→カトマンズ(ネパール)→イスタンブール(トルコ)→ビリニュス(リトアニア)…[別途手配で移動]…コペンハーゲン(デンマーク)→ローマ(イタリア)→チューリッヒ(スイス)→ニューヨーク(米国)→トロント(カナダ)→シカゴ(米国)→成田で世界一周の旅を敢行。再び頑張ってマイルを貯めていたので今度は前回より長いルートでの世界一周航空券に交換したかったが、この発券停止によって二度と叶わなくなってしまった。
一方、JALは23年4月12日搭乗分から国内線特典航空券の予約変更が不可に。これは同じ路線でも混雑状況に応じて必要マイル数が変動する「特典航空券PLUS」を18年12月から始めた国際線に続き、国内線にも導入したためだ。
さらに今年6月10日からは国内線特典航空券の基本マイル数が普通席・クラスJともに一律500マイルアップ。国際線も同日発券分からマイル数が変更され、北米路線ではプレミアムエコノミーが片道7500マイル増とビジネスクラスの片道5000マイル増を上回った。
エコノミーも北米便は一律で片道2000マイル増となったが、オーストラリアのシドニーとメルボルンの各便はなんと5000マイル増。エコノミーなのに往復で1万マイル増と特典航空券交換のためのハードルが一気に上がった形だ。
ただし、こうした特典航空券をめぐる改悪は日本の航空会社だけではない。世界各地のエアラインで起きており、違う航空会社のマイルで貯めればいいという簡単な問題でもない。
国内線・国際線ともに必要マイル数はあくまで現時点のものであり、今後再改定という可能性も十分考えられる。そのため、マイル集めに見切りをつけ、LCCなど「とにかく安いフライト」を選ぶ人もすでに出始めているようだ。
いずれにしても今まで通り貯めてもいいのか、マイルに対する考え方を見直す時期に来ていると捉えるべきだろう。
【つづきを読む】『JALとANAの【マイル改悪問題】…「貯める価値はなくなった」は本当か?』では、実は悪くないマイルの現行ルールについて解説しています。
【つづきを読む】JALとANAの【マイル改悪問題】。…貯める価値はなくなった」は本当か?

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