札幌「ノースサファリ」きょう閉園、飼育動物の移動先「調整が進んでいる状況」…HPに謝罪文

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札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」は30日、都市計画法が禁じた市街化調整区域内での無許可開発などの法令違反が発覚したことを受けて閉園する。
29日には運営会社「サクセス観光」がホームページを更新し、「ファンのご期待を損なう結果になってしまった」などとする謝罪文を掲載した。
同園は2005年7月に開業。その後も市の行政指導を無視しながら施設の拡張を続けたが、法令違反への批判が高まる中で今年3月に「9月末までに閉園する」と発表した。
札幌市によると、園内に残る違法建築は118棟(9月18日現在)に上り、319匹・頭(同5日現在)の動物の飼育も続いている。29日付でホームページに掲載した「閉園のご挨拶(あいさつ)」でサクセス観光は、「多くのお客様に動物たちとのふれあいや学びの場をご提供できたことは、私たちにとってかけがえのない宝物です」と記述。一方で飼育動物の移動先については「調整が進んでいる状況」とするにとどめ、行き先や完了時期は明らかにしなかった。
閉園後の飼育費は、企業や個人からの寄付などでまかなう考えだという。

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