先頃、晴れて成年皇族の仲間入りを果たされた秋篠宮家の長男・悠仁さま。大学は現在休暇中で、早くもご公務を重ねられている最中だ。一方、皇嗣家を切り盛りなさる紀子妃は、次女の佳子さまを伴われて“不評返上”に余念がないという。
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【写真を見る】眉毛をつり上げ、目を細めて… ニコニコ笑顔で「家庭円満アピール」に余念がない紀子さま
9月10日に三権の長などを招いた午餐会が催され、悠仁さまの一連の行事は終了。その後は、さっそくお出ましが相次いでいる。
「12日には渋谷の能楽堂で、ご一家おそろいで琉球舞踊を鑑賞されました。また16日は佳子さまとご一緒に世界陸上をご観戦。24日からは1泊2日の日程で、秋篠宮さまとともに大阪・関西万博を視察なさっています」(宮内庁担当記者)
成年式に先立ち、天皇ご一家のご動静を伝えてきた宮内庁のインスタグラムでは、新たに秋篠宮家に関する投稿もスタート。そこには、ご一家の活動を世間に伝えたいと願われる紀子妃のご意向があったことは「週刊新潮」でもお伝えした通りだが、
「紀子さまは悠仁さまの慶事を機に、長女・眞子さんの結婚騒動以降、秋篠宮家を苛んできた不評を払拭なさろうとお心を砕かれている。目下、ご家族の円満ぶりをアピールなさるべく躍起になられているのです」
とは、さる宮内庁関係者。
例えば59歳のお誕生日を迎えられた11日、紀子妃は小室夫妻に新たな家族が誕生したことを喜ばれつつ、
〈よいタイミングで日本を訪れてくれたら〉
〈木香薔薇のアーチがある庭を一緒にゆっくりと歩いたり、ピクニックをしたりするのはどうかしらと思いをめぐらしています〉
などと文書で眞子さんに呼びかけられていた。
「木香薔薇は、内親王時代の眞子さんのお印。紀子さまは2022、23年の文書でもこの文言を用いて眞子さんへの思いをつづっておられました。ですが、ご両親の猛反対に遭い、追い出されるような格好で渡米した眞子さんにとって、騒動は忌まわしい記憶でしかない。手のひらを返したように“ラブコール”を送られても、本人はかたくなになるだけです」(同)
そうしたアピールは、眞子さんのみならず佳子さまをも巻き込んでいるという。
「紀子さまと佳子さまは8月10日から私的旅行で広島県を訪問されました。戦後80年の節目にあたり、直前の7月下旬には原爆犠牲者慰霊のため、ご夫妻で広島を訪問なさっている。そこから間を置かず同じ県に、折り合いがよろしくないとされてきたお二方が連れ立って“ご旅行”されるというので、庁内でも臆測が飛び交ったのです」(前出の宮内庁関係者)
現地でお二方は、7月にはご訪問がかなわなかった原爆養護ホームを訪れられ、被爆少女を題材にしたミュージカルをご鑑賞。が、
「ご訪問先に、お二方が来られると連絡が入ったのは数日前でした。急ごしらえの旅程だったわけですが、その一方、私的なご旅行であるのに各所で取材設定がなされたことから“母娘でのご旅行自体をお見せになりたいのでは”との声も上がっていました」(前出の記者)
そのお二方は、さらに、
「10月2日からは1泊2日の日程で、香川県を訪問されます。10年から3年おきに開催されている『瀬戸内国際芸術祭』を視察されるのです」(同)
この催しには、寛仁親王妃信子さまが16年から4回続けてお成りになっており、
「これまで他の皇族方のご視察はありません。こうした行事に、皇嗣家からお二方がおそろいでお出ましになること自体、非常に珍しいケースだといえます」(同)
主管する香川県に聞くと、
「8月下旬、お二方のお成りをお願いする文書を出しました」(知事公室秘書課)
とのことで、宮内庁も、
「瀬戸内国際芸術祭実行委員会の代表である香川県知事から願い出があったものです」(総務課報道室)
それでも、先の宮内庁関係者が明かすには、
「陛下や皇族方は、ご自身で『ここへ行きたい』といったご希望を仰ることができません。ご公務の“選り好み”とも捉えられかねないからです。通常は側近らがご意向をくみ、先方に内々に伝えた上で、形式的には願い出があったような形に整えるのです。今回のご視察についても、紀子さまたってのご希望だったと伺っています」
宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司氏は、
「悠仁親王殿下のご成長を思えば、秋篠宮家に対する世間の悪い印象に紀子妃殿下が心を痛めておられるのは理解できます。“ご一家は不仲である”といった印象なども打ち消したいと願われていることでしょう」
としながら、
「ただし、そのお気持ちに佳子内親王殿下がお応えにならなければ、ご一緒のお出ましは実現しません。母に寄り添うことで、一家のマイナスイメージが少しでも軽減できるなら――いずれ皇室を離れる身である佳子内親王殿下も30歳となられ、こういった心境の変化が母娘でのお出ましとして表れているのだと思います」
“イメージ向上”の成否は、佳子さまのご心境いかんだというのだ。
「週刊新潮」2025年10月2日号 掲載