ガストの100gステーキが写真詐欺?客がX投稿も…割れる見解 運営会社「苦情数件、マニュアル改善中」

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大手ファミリーレストラン「ガスト」の店舗で、フェア商品の100グラムビーフステーキを注文したところ、広告の写真と違っていたとの指摘がX上の一部で出ている。
広告では、ステーキのカット部分が6枚あったが、投稿の写真では、半分ぐらいに見えるケースもあった。なぜこんな違いが生じてしまったのだろうか。
広告写真では、赤身の入ったステーキのカット部分6枚が、鉄板の上に所狭しと並んでいる。
ところが、X上では、2025年9月22日ごろから、実際食べたステーキはもっと貧相に見えたとの報告がいくつか出た。カット部分は、3、4枚しかないようにも見えたり、真ん中に固まって皿がガランとしたりする様子の写真があった。
こうした内容について、広告と比較し、写真詐欺ではないのかとの疑問も一部で上がった。客らの投稿は、広く親しまれるファミレスだけに、大きな反響を呼んで、様々な意見や体験談が寄せられている。
一方で、店で提供されたのは、広告写真のような量だったとの投稿も多かった。
広告のフェアは、「あなたにガストミート!」のキャッチフレーズで、11日から11月19日までの日程で始まった。
希少部位の赤身をステーキに使っているとうたい、数量限定だとして、100グラムを税別999円と、1000円を切る価格で提供している。広告では、「写真はイメージです。店舗によって提供する部位、肉の形状が異なります」「重量表示は調理前のものです」との注意書きも付けられた。
フェアのステーキには、150グラムもあり、こちらは税別1399円になっている。広告の写真には、大きく「約100g」の表示がしてあったが、X上では、実際には150グラムの商品ではないのかとうがった見方も出ていた。
100グラムのステーキについて、ガストを展開する「すかいらーくホールディングス」(東京都武蔵野市)は9月29日、J-CASTニュースの取材に対し、広報室の担当者がメールで答えた。
それによると、広告の写真は、150グラムの商品ではなく約100グラムだとし、「重さを測っております」と説明した。枚数についても、「6切れと決まっております」とした。重量と枚数については、広告で案内している通りだと強調した。
ビーフは、肩甲骨の内側にあり希少な部位とされるミスジを使っているとした。店舗によっては、仕入れの状況に応じて、ミスジ以外の希少部位の赤身を提供しているという。
投稿写真には、枚数が半分ぐらいにも見えるケースがあったが、担当者は、「入れ忘れや重量が約100グラムに満たないことはございません」と否定した。ただ、「火が入り過ぎたり、ドリップ(肉汁)が出すぎると小さくなる場合がございます」としており、投稿写真は、焼き過ぎるなどして縮んだ可能性があるようだ。
写真詐欺との指摘が一部で出ていることについては、「発売を開始してから約2週間の間で『写真と違う』『薄い・小さい』とご指摘を数件頂戴しており、SNSの投稿主様をはじめ、ご不快な思いをおかけし誠に申し訳ございません」と謝罪した。
火を入れ過ぎたりして小さくならないよう、調理手順のマニュアルの改善を行っていると明かし、「メニュー自体は大変ご好評をいただいておりますので、お客様にご満足いただけるよう、品質の高い商品提供に努めてまいります」と述べた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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