クリスマスケーキ平均価格は「4000円」台突入 材料費高騰で前年比200円アップ

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帝国データバンクが実施した「2022年冬シーズン『クリスマスケーキ』価格調査」で、今年のクリスマスケーキ(イチゴショートの5号サイズ)の平均価格が前年に比べて約5%(209円)アップの4040円となったことが明らかになった。
小麦粉などの原材料が値上がりしたことなどが価格上昇の要因とみられ、物価高騰による値上げの波がクリスマスケーキにも及んでいる。
調査は全国の大手百貨店やコンビニ、スーパーなど計100社で販売されているクリスマスケーキを対象に実施。100社のうち79社で値上げしていたことが判明した。
値上げの要因として、帝国データバンクでは小麦粉や砂糖、鶏卵などの価格上昇を挙げているほか、「テイクアウト用の化粧箱や食品フィルムなどの資材費、電気・ガス代、物流費なども高騰が続いており、前年価格から10%以上の大幅な値上げに踏み切ったケーキが目立った」と分析。値上げした企業からは「(原材料高は)少なくとも3年以上は続くとみており、今後も価格転嫁はせざるを得ない」「粗利益を削っており、かなり厳しい」といった声が寄せられたという。
調査結果によると、値上げ幅として最も多かったのは「200円台」で23社に上り、スーパーや量販店で販売されている3000円台のケーキに多く見られた。200円台に次いで多かったのが「300円台」の19社で、イチゴやチョコレートを多く使用した4000~5000円台の中・高価格帯のケーキで目立ったという。
一方、100社のうち21社は前年と価格を据え置いており、帝国データバンクは「多くのケーキが値上がりするなか、コスト削減などで対応し『戦略的に値上げしていない』などのケースがみられた」としている。

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