「受け子」疑いで逮捕の消防士、高齢者名簿持ち出し特殊詐欺に悪用か

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東京消防庁は6日、特殊詐欺グループの「受け子」として逮捕された野方消防署の消防士、一戸赳児(きゅうじ)容疑者(23)=東京都練馬区豊玉北5=の住む寮の室内から、災害時などに支援が必要な高齢者の個人情報が載った名簿のコピーの一部が見つかったと発表した。消防署内で管理されていた名簿を無断で持ち出し、特殊詐欺に悪用していた可能性もあるとみて警視庁が調べている。
消防士を逮捕 現金やカードだまし取る「受け子」の疑い 消防庁によると、名簿は中野区が提供したもので、災害時などに支援が必要な1人暮らしの高齢者など約1万6000人分の名前や住所が記載されていた。消防署内の施錠された保管庫で管理されていたが、一戸容疑者は過去に名簿管理を担当していたことから、保管庫の暗証番号を知っていたとみられる。 一戸容疑者は練馬区の80代女性から現金110万円とキャッシュカード2枚をだましとったとして11月に警視庁に逮捕され、「報酬がほしかった」と容疑を認めていた。警視庁は、無断で持ち出した名簿を特殊詐欺グループに提供した疑いもあるとみて追及する。 野方消防署の渡辺茂男署長は「これまで以上に個人情報の管理、指導を徹底し再発防止を図る」とコメントした。【岩崎歩】
消防庁によると、名簿は中野区が提供したもので、災害時などに支援が必要な1人暮らしの高齢者など約1万6000人分の名前や住所が記載されていた。消防署内の施錠された保管庫で管理されていたが、一戸容疑者は過去に名簿管理を担当していたことから、保管庫の暗証番号を知っていたとみられる。
一戸容疑者は練馬区の80代女性から現金110万円とキャッシュカード2枚をだましとったとして11月に警視庁に逮捕され、「報酬がほしかった」と容疑を認めていた。警視庁は、無断で持ち出した名簿を特殊詐欺グループに提供した疑いもあるとみて追及する。
野方消防署の渡辺茂男署長は「これまで以上に個人情報の管理、指導を徹底し再発防止を図る」とコメントした。【岩崎歩】

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