釧路湿原メガソーラー問題 市長「予見不可能だった」 事業者は工事続行の意向…今後の進展は 北海道

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北海道・釧路湿原周辺で進められているメガソーラーの建設工事について、釧路市の鶴間市長が言及しました。市としては事業者に再調査を求め続ける考えです。(釧路市 鶴間秀典市長)「天然記念物への影響が軽微であるか評価できない開発行為が実施され、特別天然記念物タンチョウなどの減失、棄損等に及ぶ可能性が危惧されるという過去に例を見ない事案が発生したことは誠に遺憾」釧路市の鶴間秀典市長が言及したのは、釧路湿原周辺で進められているメガソーラーの建設工事についてです。

釧路市北斗のおよそ4.2ヘクタールある民有地では、大阪市の事業者がおよそ6600枚のソーラーパネルを設置する予定です。市によりますと、この工事では事業者の事前調査が不十分で、タンチョウやオジロワシなど希少な生き物への悪影響が懸念されています。市は事業者に対し、文化財保護法の規定に抵触する場合は、文化庁から原状回復を命じられる可能性があることを通達したということです。Q.工事が進む前にできたことはなかったのか?(釧路市 鶴間秀典市長)「有効な調査報告書が未提出の状況において、事業者による一方的な判断のもと着工に及ぶということは過去に例もなく予見不可能だった」Q.事業者は調査済み、市は不十分という認識だが?(釧路市 鶴間秀典市長)「現場で何かあれば」(釧路市立博物館 秋葉薫館長)「天然記念物鳥類の保存に関する影響が評価できない、この状況をクリアしていく。改善してもらえなければ前に進めない」(武田記者)「環境省の職員がこれから鶴間市長と意見交換をします」今回の騒動を受け、鶴間市長は環境省に対し、今後の取り組みや市としての要望を伝えたということです。一方、関係者によりますと、事業者は工事を続ける意向を示していて、今後の進展が注目されます。

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