劇薬を誤って希釈せず投与 数時間後に死亡「ミスが直接的な死因ではない」 国に報告せず 北九州市

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北九州市の病院で、希釈する必要がある劇薬をそのまま90代の女性患者に投与し、患者はその後、死亡していたことが分かりました。北九州市八幡西区の済生会八幡総合病院によりますと、ことし3月、入院していた90代の女性患者の血圧が低下した際に、本来は希釈する必要がある劇薬「ノルアドレナリン」を看護師が誤ってそのまま投与したということです。投与した直後、女性患者は心拍数や血圧が急激に上昇し、その後、容体は落ち着きましたが、数時間後に死亡しました。病院はFBSの取材に対し、誤って希釈せずに投与したことは認めていますが、女性はすぐに投与前の状態に戻ったとして「投与ミスが直接的な死因ではない」と判断し、国の「医療事故調査制度」に基づく報告はしなかったと説明しています。病院側は1日夕方に会見を開き、詳しい経緯について説明する予定です。

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