園児“宙づり”虐待…保護者怒りの声「園が加害者守っている」「報道よりひどい内容」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

静岡県裾野市の保育園で、保育士が園児に虐待を繰り返していた事件で、当時働いていた保育士3人が4日に逮捕されました。保護者からは、保育園が虐待をしていた保育士を守っていると怒りの声が上がっています。
■“逮捕”保育士の1人は「良いお母さん」
暴行の疑いで逮捕されたのは、保育士として働いていた、三浦沙知容疑者(30)、小松香織容疑者(38)、服部理江容疑者(39)の3人。
警察によると、3人は今年6月、1歳児クラスの園児に対し、顔を押したり、両足をつかみ、宙づりにしたりするなどの暴行を加えた疑いが持たれている。
男の子を宙づりにする暴行を加えた容疑で逮捕された、小松容疑者の近所の人は、次のように話す。
小松容疑者を知る人:「普通に明るくて、良いお母さんだと思うんですけど。ショックは、ショックですけど」
保育園周辺の住民によると、5年ほど前から保育士の罵声が聞こえるなど、保育園の雰囲気が変わったという。
■“虐待”実態「報道よりもひどい内容」
先月29日、ようやく開かれた保護者説明会。
櫻井利彦園長:「園児に対する“不適切保育”の経緯を説明したく、お集まり頂きました。誠に、すみませんでした」
園長が明かしたのは、衝撃的な虐待の内容だった。
保育園側:「午睡(昼寝)中の園児に対し『ご臨終です』と言った。園児の足をつかみ、宙づりにした。倉庫や排泄(はいせつ)室に園児を入れた」
次々と明らかになった、逮捕された保育士たちによる虐待。
保護者:「そもそも不適切な保育って、保育じゃなくて虐待。そもそもが違うでしょ。監禁、暴行、虐待でしょ」「とにかく連れて来いよ、ここに3人」
保護者からは虐待を繰り返していた保育士が、直接謝罪すべきとの意見も出たが…。
保育園側:「1人は、連絡も取れない」
保護者:「はぁ、なぜですか」「最初、隠蔽(いんぺい)しようとしていたんですよね」
保育園側:「そのような事実はございません」
保護者:「何で、うちの子どもたちを守れないのに、加害者を守っているんですか」
およそ2時間半に及んだ保護者説明会。出席した保護者からは、次のような声が聞かれた。
説明会に出席した保護者:「ニュースで報道されていたよりも、もっとひどい内容だった。人間のすることではない」
園の聞き取りに対し、逮捕された3人は「しつけのつもりだった」などと話していたという。
警察は今回の事件について、先月29日に事件を認知し、捜査を開始。わずか5日間での逮捕となった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。