猛暑で「目の日焼け」に…紫外線浴びて角膜に“傷” 視力低下・視界悪化の可能性 さらに「脳の日焼け」で不安や疲労感

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洗濯物を物干し竿に干す10~15分ぐらいの時間でも、目の細胞に傷が…危険な暑さが連日続いているが、警戒すべきは暑さだけではなかった。紫外線は、肌だけでなく、目にも深刻なダメージを与えていた。さらには脳にも影響が…。
24日、東京都心は7日連続の猛暑日となる37.3℃を観測。
全国でも195地点が猛暑日となり、体温を超える危険な暑さとなった。
しかし、警戒すべきは暑さだけではない。
ディレクター:手元の紫外線の強度測定器ではUVインデックス(紫外線指数)は、8を表示。日中の外出は出来るだけ控えるのが望ましい状況です。
紫外線量をモニタリングしている、国立環境研究所の中島英彰氏は…。
国立環境研究所・中島英彰シニア研究員:今年は梅雨が短く晴れた日が多かったために、紫外線の量が例年に比べて多めになっております。
国立環境研究所・中島英彰シニア研究員:太陽高度が高いほど、紫外線量は強くやってきます。夏ですと、午前10時から午後2時に1日の約70%を浴びるっていうことになります。
中島氏によると、9月以降、紫外線の量は減るものの、まだまだ油断できない紫外線。それは、肌だけでなく、丸裸の、ある部位にも深刻なダメージを与えるという。
「目の“日焼け”」
23日、さいたま市にある眼科には、大勢の患者が訪れていた。
伊藤医院眼科 医学博士・有田玲子医師:ちょっと上、ご覧くださいね、目パチパチしてくださいね。
伊藤医院眼科 医学博士・有田玲子医師:ちょっと角膜に傷が付いていますね。右も左もちょっとついちゃってますね。
多くのドライアイ患者を診てきた有田玲子医師。2025年の夏は、いつもと様子が違うという。
伊藤医院眼科 医学博士・有田玲子医師:(患者は)去年の3倍ぐらいはいらっしゃいます。去年の夏は(角膜に)傷はなかったのに、今年の夏は傷になってたり…。
この日、定期検診に訪れた64歳の男性は自覚症状はなかったのだが、「角膜炎」と診断。
角膜の画像を見ると、黒目の下の部分に白い点が…これが紫外線が角膜に与えた傷、いわゆる“目の日焼け”だという。
男性:そう言われると、日にすごく当たった時はあんまり調子が良くないのかもしれないですね。
男性:お盆前後で、お墓参りとかですね。結構直射日光すごくて、墓掃除は、結構きつかったんじゃないかと思いますね。
心当たりは、外回りの営業に加え、2時間ほどの墓参り。
知らず知らずのうちに、目にダメージを受けていた可能性があるという。
こちらの男性は、UVカットのメガネに日傘と、紫外線には気をつかっているというが…
伊藤医院眼科 医学博士・有田玲子医師:ちょっと角膜に傷があるんですど!
男性:全然記憶にないんですが。
男性:それどちら側ですか?左ですか?
伊藤医院眼科 医学博士・有田玲子医師:右も左もある。
男性:えっ、両方ですか!
角膜の下側にポツポツとした点が…軽度だが、角膜炎を起こしていた。
男性:お昼に行く時とかに、結構晴れてる時とかありましたよね。ちょっと食べるところで遠出したりとかした時に多分…。
伊藤医院眼科 医学博士・有田玲子医師:その時サングラスとか日傘は?
男性:やってなかったです。油断してました。
今月上旬、昼食のため同僚と炎天下の中、日傘を差さず、数回、15分ほど歩いただけだというが、有田医師は…
伊藤医院眼科 医学博士・有田玲子医師:洗濯物を物干し竿に干す10分から15分ぐらいの時間だけでも、細胞に傷をつけてしまうということが分かっている。
そのまま放置すると、視界が悪くなったり、視力の低下などを引き起こす可能性があるという。
さらに、紫外線が影響を及ぼすのは、目だけではない。
伊藤医院眼科 医学博士・有田玲子医師:勝田さん、今の目の調子は、どうですか?
勝田一美さん(50)。息子の野球観戦で、午前中から夕方近くまで炎天下にいたという。すると…
勝田一美さん:すごい痛かったですね。目も開けてられないぐらいで、運転も厳しくて…。
長時間、目が紫外線にさらされたことにより、角膜炎を発症。さらに…。
勝田一美さん:ちょっと不安にもなったりとか、だるさもありました。普段よりはやる気がないっていうか、家事もあまりしたくないような感じはありましたね。
目の痛みだけではなく、不安や、疲労感を覚えたというのだ。
これは、一体どういうことなのか…?
伊藤医院眼科 医学博士・有田玲子医師:紫外線疲労の状態ですよね。脳も日焼けしてしまったんだと思います。
「紫外線疲労」
眼球は、網膜からつながる視神経を通してダイレクトに脳とつながっている。そのため、脳にストレスを与え、自律神経と運動神経の両方にダメージ。
“精神的な疲労感”や“肉体的な疲労”をダブルで感じることになる。これを「紫外線疲労」という。
伊藤医院眼科 医学博士・有田玲子医師:本当に三重苦のような状態です。目・体・心というか、疲れた感じ。
知れば知るほど怖さが増す、目から入る紫外線のリスク!
そんな中、増えているのが、サングラスでの紫外線対策。
女性:サングラスはちょっと前までは、ファッションでかけていたんですけど、今はもう完全に目の痛みとかでかけてるって感じですかね。
男性:今年からサングラスをかけるようになりました。サングラスをかけると、疲れが軽減されるように感じる。
女性:娘も去年からサングラスをかけています。紫外線が気になったりとか目に悪そうだと思った。子どもにも…。
だが、紫外線対策には、一体どのようなサングラスがいいのか?
金沢医科大学・初坂奈津子助教:UV400っていう記載があるんですけども、それ(UV400)が書いてあれば、UVに関してはもうちゃんとカットされているんですね。
紫外線の目への影響について研究している金沢医科大学の初坂奈津子助教。覚えておきたいサングラス選びのポイントを2つあげた。
一つ目は「レンズの濃さは関係ない」。
金沢医科大学・初坂奈津子助教:色はですね、透明だろうが真っ黒だろうがあまり関係なくてですね…。
大事なのは、UVカット率で、色の濃さではないという。
むしろ濃すぎると、瞳孔が開いてしまい、紫外線が入り込みやすくなるので…。
日常使いの場合は、色の薄いレンズの方が安全だという。
そしてもう一つ…「フレームの横の部分の太さが重要」。
金沢医科大学・初坂奈津子助教:(サングラスに)隙間があれば、(紫外線の)散乱成分が回り込んで入ってくるので、ただ単に目の前に置いてあるだけではやっぱり十分じゃないっていうことですね。
正面からくる紫外線は、サングラスのレンズで防ぐことが出来るが…。
横からの紫外線は、フレームが細いと直接目に当たる。
さらに後ろからくる紫外線は、レンズの裏側で反射し、目に入ってしまうという。
実験では、横のフレームが広いと紫外線の影響を8.2%受けたのに対し、細い場合は、なんと30.4%に…3倍以上も紫外線の影響を受けるという結果がでた。
金沢医科大学・初坂奈津子助教:サングラスも眼鏡も一緒なんですけど、かけ方、形状の違いで、かなり大きく差が出る。しっかり周りからの散乱成分ガードできるような形のものをつければ、98%とかカットできていますね。(「Mr.サンデー」8月24日放送より)

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