“老後移住”なら地方or都会どっち?70代で富山に移住した夫婦「住んでみたい気持ちが強かった」 59歳で東京に移住した夫婦「これからやりたいことができる」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今や老後の田舎暮らしは憧れの的。一方で、東洋経済オンラインの「東京“老後”移住」という連載も話題になっている。連載では「老後の移住といえば地方のイメージが強いが、近年、東京に移住する人がじわりと増えている」とのこと。
【映像】東京→富山に移住した70代夫婦の“結婚式”(実際の映像)
老後に住むなら便利な都会か、それとも自然豊かな地方か。『ABEMA Prime』では、それぞれの移住当事者に話を聞いた。
4年前に東京で知り合い結婚した、田村聡さん(72)と山田知子さん(70)。新たな住まいに選んだ場所は、東京から約200キロ離れた聡さんの故郷・富山県への「地方移住」だった。
聡さんは、移住のきっかけについて、「冬の立山連峰を見たときに、彼女のほうが感激して、引っ越したいとなった」と説明する。知子さんは「住んでみたい気持ちが強かった」といい、「私の生まれは東京の青梅市で、本当に自然が豊かだ。そこよりも(富山県は)近くにスーパー、病院もたくさんあって、不便を全く感じない」と利便性についても語った。
田舎ならではのエピソードとして、聡さんは「知子の誕生日に結婚式を挙げたが、地元のケーブルテレビ、新聞社が取材して、翌日から『テレビに出てた人だ』『新聞に載ってたね』と言われた」という。しかし、知子さんは「皆さん知ってるが、相手の家庭には本当に踏み込んでこない」と気にならない様子。
将来的に、また場所を移すことは考えているのか。知子さんは、「もうここに決めている。それほど富山・上市町は気に入っている」。聡さんは、「生まれ故郷でもあるし、2人とも還暦を過ぎているので、今更という感じだ」と答えた。
一方で、東京に移住した夫婦・仲山昌樹さんと仲山法子さん。法子さんは、「30年間、香川で暮らしたが、60歳を前にして、東京に移住をしようと決断した」と話す。そして、香川の自宅も家財道具も処分し、3年前の59歳のとき、東京へと移住した。
移住を後押ししたのは、それぞれの持つ「夢」だった。昌樹さんは「音楽活動、アーティスト活動をずっとしたいという夢があった」。法子さんも「昔、絵をやっていて、田舎だとなかなかそういう活動ができなかったから」だと明かす。現在は仕事の傍ら、昌樹さんはボーカリスト、法子さんは画家として活動している。
東京に住んで良かったことについて、昌樹さんは「(夢に近づく)との出会いもある」。法子さんは「しがらみがないのが1番いい」といい、「コミュニティーがあって、『どこの誰が何をやってるか』が筒抜けだった。それがちょっと苦痛だった」。さらに、この先の田舎暮らしへの不安もあり、「香川にいたときは老後の不安はいつも付きまとってた」と語った。
老後はゆっくりしたいと思わなかったのか。昌樹さんは「全然思わなかった。これからやりたいことができる、第2の人生が始まるんだという感じだった」と答えた。
それぞれの話を聞き、17年の専業主婦を経て、再就職と転職を重ねる薄井シンシア氏は「60代と70代の10年間も大きい」といい、「まだまだ東京でも大丈夫だと思うかもしれないが、歳を取って、1人になると東京は孤独だ。そうすると、今までやかましいと思ったものが、逆に『誰かが思ってくれている』と初めて田舎の良さがわかってくる」。
また、「高齢者はコンパクトシティに移った方がいいと思う。23区内の都営住宅は高齢者ばかりが入り、本当に非効率的だ。もう少し遠いところに住んで、23区内は若い人に譲ってほしいと思う」との考えを示した。
ジャーナリストの堀潤氏は、「地域には『これから活躍するぞ』という人材が豊富に蓄積されていて、60歳からの新たなチャレンジができる方がたくさんいる。だから、地域創生はすごく重要だと思うし、逆に東京でも、都心の23区内の過密の中で孤独に耐えかねるだけじゃなく、ある程度状況を知っていて、次のステージの場所を探せる。そう考えると、いかに余力ある人生を積み上げられるかが重要だと感じた」とした。
(『ABEMA Prime』より)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。