第34回全国高校漫画選手権大会(まんが甲子園)本選が3日、高知市で開かれ、いったん発表された最優秀賞が取り消された。
外部から類似作品があるとの指摘を受けたためで、当該作品は失格となった。繰り上がりはなく、新型コロナウイルスの影響で中止になった第29回大会を除いて、初めて最優秀賞が「該当なし」になった。
大会を主催する高知県によると、本選には予選を勝ち上がった33校が出場。2、3の両日、発表されたテーマに沿って5時間半の制限時間内に描く漫画で競っていた。県などが公式X(旧ツイッター)でも受賞作品を紹介したところ、類似作品があるとの指摘があり、未発表のオリジナル作品に限るとした大会要項に抵触すると判断した。
失格になった学校の顧問は取材に対し、「残念です。生徒らに心当たりはないとのことだが、客観的に見たら似ていた」と話した。