行田マンホール転落4人死亡、硫化水素が検出され救出難航…引き上げまで6時間以上

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埼玉県行田市で2日、下水道管を点検していた作業員4人が次々とマンホールに転落し、全員が死亡した事故では、消防などによる救出作業が難航した。
現場では有毒な硫化水素も検出され、防護マスクを着けた隊員らの姿もあった。
県警行田署によると、この日は市に点検を委託されたさいたま市の土木会社の作業員が、10人以上で作業していた。午前9時25分頃、作業員から「同僚が転落した」と119番があった。最初の1人が引き上げられたのは午後1時30分頃。4人目の引き上げは午後4時過ぎで、119番から6時間以上が経過していた。
現場には消防隊員や警察官ら20人以上が集まり、設置した足場に滑車を取り付け、作業員の引き上げにあたった。消防隊員は防護マスクを着用して管内を捜索した。深さ1・8メートルの下水がたまっていたという。
現場はJR行田駅から北東に約4キロで、田畑や住宅が点在する地域。マンホールは川と田んぼにはさまれた場所にある。

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