いま警察官への転職が増加 料理人・看護師…意外な経歴で活躍

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実はいま警察官に転職する人が増えています。その現場では意外な経歴を持つ警察官がその経験を生かして活躍しています。中川敬介巡査「エンジン切ってください! 速度の取り締まりになります」悲惨な事故を未然に防ぐため、速度違反を取り締まるのは埼玉県警行田警察署の中川敬介巡査(30)です。中川敬介巡査「運転手さんの速度、46キロ出ていたことになります。16キロの速度超過になります」普通の警察官に見える中川巡査。実は──。

中川敬介巡査「前職は料理人を、和食の料理人をやっていました」警察官になる前は東京の六本木ヒルズにある料理店の料理人だったんです。5年ほど料理人として働いていた中川巡査。いまでは、その経歴を生かして、幼稚園で保護者らに『時短レシピ』を紹介するイベントを開催。時短レシピを活用することで余裕を持って子どもを送迎し、交通事故を防止するよう呼びかけました。中川敬介巡査「昔から警察官になりたいなという思いはあったんですけど、諦めきれなくて、転職して警察官になった。取り締まりをすることで住民の方から感謝されるとすごくやりがいを感じます」実はいま少子化のため、警察官の受験者数は年々減少傾向にあるといいます。そこで警察が期待を寄せるのが…。埼玉県警 警務課採用センター・橋本昌直所長「警察力を高めていくということで、転職者にフォーカスして(採用を)いま進めているところです」受け皿を広げようと受験の年齢制限は30歳未満から35歳未満に緩和。採用者全体に占める転職者の割合は5年前のおよそ3倍となりました。年齢制限の緩和で一度諦めかけた夢をかなえた警察官もいます。埼玉県警・吉川警察署の杉本晴香巡査(36)。杉本晴香巡査「高校の卒業する時点で試験を受けたんですが、そのときは採用にならなくて。タイミングとしては最後のチャンスだなと思い受けた」杉本巡査は看護師や助産師として病院で働いていましたが、33歳で警察官になる夢をかなえました。いまでは、現場で事件解決の手がかりを探す鑑識業務を担当しています。医療に携わった経験は新たな職場でも。杉本晴香巡査「これが亡くなった方が飲んでいた薬です。血圧を下げる薬だったり、血液の固まりをふせぐ薬」遺体が見つかった現場に残っていた薬の写真を見ると即座に…。杉本晴香巡査「心臓の疾患があったと考えられます」林豊刑事課長「矛盾ないような薬が処方されている」杉本晴香巡査「はい、そうですね」事件性があるかを的確に判断しました。埼玉県警吉川署・林豊刑事課長「もともと知識を持っていますので、飲み込みも早いですし、正確に現場の状況などが判断できていると思います」やりがいを感じつつ、さらなる夢も。杉本晴香巡査「(病院で)違法薬物を使用している患者も見てきたので、今後は違法薬物の取り締まりに従事できたらいいなと思う」多様化する社会に最前線で向き合う警察。いま幅広い人材が求められています。
実はいま警察官に転職する人が増えています。その現場では意外な経歴を持つ警察官がその経験を生かして活躍しています。
中川敬介巡査「エンジン切ってください! 速度の取り締まりになります」
悲惨な事故を未然に防ぐため、速度違反を取り締まるのは埼玉県警行田警察署の中川敬介巡査(30)です。
中川敬介巡査「運転手さんの速度、46キロ出ていたことになります。16キロの速度超過になります」
普通の警察官に見える中川巡査。実は──。
中川敬介巡査「前職は料理人を、和食の料理人をやっていました」
警察官になる前は東京の六本木ヒルズにある料理店の料理人だったんです。5年ほど料理人として働いていた中川巡査。いまでは、その経歴を生かして、幼稚園で保護者らに『時短レシピ』を紹介するイベントを開催。時短レシピを活用することで余裕を持って子どもを送迎し、交通事故を防止するよう呼びかけました。
中川敬介巡査「昔から警察官になりたいなという思いはあったんですけど、諦めきれなくて、転職して警察官になった。取り締まりをすることで住民の方から感謝されるとすごくやりがいを感じます」
実はいま少子化のため、警察官の受験者数は年々減少傾向にあるといいます。そこで警察が期待を寄せるのが…。
埼玉県警 警務課採用センター・橋本昌直所長「警察力を高めていくということで、転職者にフォーカスして(採用を)いま進めているところです」
受け皿を広げようと受験の年齢制限は30歳未満から35歳未満に緩和。採用者全体に占める転職者の割合は5年前のおよそ3倍となりました。
年齢制限の緩和で一度諦めかけた夢をかなえた警察官もいます。埼玉県警・吉川警察署の杉本晴香巡査(36)。
杉本晴香巡査「高校の卒業する時点で試験を受けたんですが、そのときは採用にならなくて。タイミングとしては最後のチャンスだなと思い受けた」
杉本巡査は看護師や助産師として病院で働いていましたが、33歳で警察官になる夢をかなえました。いまでは、現場で事件解決の手がかりを探す鑑識業務を担当しています。
医療に携わった経験は新たな職場でも。
杉本晴香巡査「これが亡くなった方が飲んでいた薬です。血圧を下げる薬だったり、血液の固まりをふせぐ薬」
遺体が見つかった現場に残っていた薬の写真を見ると即座に…。
杉本晴香巡査「心臓の疾患があったと考えられます」
林豊刑事課長「矛盾ないような薬が処方されている」
杉本晴香巡査「はい、そうですね」
事件性があるかを的確に判断しました。
埼玉県警吉川署・林豊刑事課長「もともと知識を持っていますので、飲み込みも早いですし、正確に現場の状況などが判断できていると思います」
やりがいを感じつつ、さらなる夢も。
杉本晴香巡査「(病院で)違法薬物を使用している患者も見てきたので、今後は違法薬物の取り締まりに従事できたらいいなと思う」

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