「かわいい、すごいタイプ」女子中学生に執拗に言い寄る引っ越し業者の男「グルーミングの入り口だったかも」

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「中1のときに我が家の引っ越し作業のために来ていた引っ越し業者の人から『可愛い』『すごくタイプ』『元カノに似てる』と執拗に言われて連絡先を聞かれたことがあった」ツイッターで、ねこ田ねこ子(@nekotanekoko1)さんの投稿が注目されています。
【写真】話題となったねこ田ねこ子さんの実際のツイート声を掛けてきたのは20代くらいの男で、引っ越し業者の一人だったといいます。ねこ田さんは自身も子どもを持つ親になったいま、当時を思い返し、「グルーミングの第一歩だったかも」と投稿。子どもを持つユーザーから関心が寄せられました。投稿者のねこ田さんにお話を伺いました。

「グルーミングの入り口だったのかも」件の出来事があった当時、ねこ田さんは中学1年生。恋愛に憧れを持つ、年頃の女の子だったといいます。そんなとき、大人の男性から言われた「かわいい」という言葉。「すごく嬉しかったし、親から容姿を褒められることもなかったから大人の男の人に可愛いと言われて舞い上がった。もしかしたら、漫画のような恋愛ができるかもしれない!?と思って浮かれた」「グルーミングの入り口だったのかも」(ねこ田さんの投稿より)。グルーミングとはもともと動物の毛繕いを指す言葉ですが、今回のケースでは人間が性的な行為を目的に未成年者のターゲットを狙う際の手口のことを指します。子どもが抱く孤独感や承認欲求に付けこみ、褒めたり相談に乗ったりと、信頼関係を築いてから性暴力に及ぶというもの。子どもは性暴力を受けても、相手が「信頼している大人」なので、被害を受けたことに気付きづらいといいます。ねこ田さんは投稿内で、「普通に考えたら仕事先にいた中学生を口説かないし、どう考えてもおかしいのに恋愛についての知識がなく憧れをもっていて、さらに人から認められることを欲している子どもからしたら一筋の光にしか見えない。その男も本当に私を好きなんじゃなくて『誰からも褒められない子』は簡単に落とせるからターゲットにしたんだとよくわかる」と語ります。時を経て、自身も子を持つ親に当時の状況について、ねこ田さんは「ぼんやりと覚えているのは、引っ越しのバタバタの中で私は一人で片付けを手伝っていて引っ越し業者は二人組で行動しており(実際は4人きてたと思います)その片方から声を掛けられました。声を掛けてきた方と別の方は『やめとけよ』と呆れて静止していたと思います(仕事中ですし)。大人の男性に声を掛けられたのは嬉しかったですし、疑いもありませんでした。連絡先は手段がないので断りましたが、今のようなLINEがあればIDの交換くらいはしたかもしれません。親には一言も伝えませんでした」。成人した大人が異性の中学生に連絡先を尋ね、その後の目的は何だったのでしょうか。今回のケースでは幸いねこ田さんが連絡先を教えなかったため、トラブルに巻き込まれるといったことはありませんでしたが、ねこ田さんの心には恐怖が残っています。そのうえで、「注意喚起になれば」と取材に応じてくれました。そして、ねこ田さんはご自身の経験も踏まえ、お子さんにも次のような話をしているといいます。「うちの子どもたちは未就学児なのでまだ具体的なことは教えていませんが、『知らない人には名前を教えない』『ついていかない』など基本的なことと『性教育、人権教育』としてのプライベートゾーンの話は低年齢からはじめています。そこが軸になって何かトラブルに遭いそうになる前に『おかしいな』と思えるようになってほしいと思うからです」。子を持つ親にとっては今一度考えさせられる内容であり、ツイートには4000件にも及ぶリアクションが。ねこ田さんと同じく子どもがいる人などから多くの関心が寄せられました。(まいどなニュース・門倉 早希)
声を掛けてきたのは20代くらいの男で、引っ越し業者の一人だったといいます。ねこ田さんは自身も子どもを持つ親になったいま、当時を思い返し、「グルーミングの第一歩だったかも」と投稿。子どもを持つユーザーから関心が寄せられました。投稿者のねこ田さんにお話を伺いました。
件の出来事があった当時、ねこ田さんは中学1年生。恋愛に憧れを持つ、年頃の女の子だったといいます。そんなとき、大人の男性から言われた「かわいい」という言葉。
「すごく嬉しかったし、親から容姿を褒められることもなかったから大人の男の人に可愛いと言われて舞い上がった。もしかしたら、漫画のような恋愛ができるかもしれない!?と思って浮かれた」「グルーミングの入り口だったのかも」(ねこ田さんの投稿より)。
グルーミングとはもともと動物の毛繕いを指す言葉ですが、今回のケースでは人間が性的な行為を目的に未成年者のターゲットを狙う際の手口のことを指します。子どもが抱く孤独感や承認欲求に付けこみ、褒めたり相談に乗ったりと、信頼関係を築いてから性暴力に及ぶというもの。子どもは性暴力を受けても、相手が「信頼している大人」なので、被害を受けたことに気付きづらいといいます。
ねこ田さんは投稿内で、「普通に考えたら仕事先にいた中学生を口説かないし、どう考えてもおかしいのに恋愛についての知識がなく憧れをもっていて、さらに人から認められることを欲している子どもからしたら一筋の光にしか見えない。その男も本当に私を好きなんじゃなくて『誰からも褒められない子』は簡単に落とせるからターゲットにしたんだとよくわかる」と語ります。
当時の状況について、ねこ田さんは「ぼんやりと覚えているのは、引っ越しのバタバタの中で私は一人で片付けを手伝っていて引っ越し業者は二人組で行動しており(実際は4人きてたと思います)その片方から声を掛けられました。声を掛けてきた方と別の方は『やめとけよ』と呆れて静止していたと思います(仕事中ですし)。
大人の男性に声を掛けられたのは嬉しかったですし、疑いもありませんでした。連絡先は手段がないので断りましたが、今のようなLINEがあればIDの交換くらいはしたかもしれません。親には一言も伝えませんでした」。
成人した大人が異性の中学生に連絡先を尋ね、その後の目的は何だったのでしょうか。今回のケースでは幸いねこ田さんが連絡先を教えなかったため、トラブルに巻き込まれるといったことはありませんでしたが、ねこ田さんの心には恐怖が残っています。そのうえで、「注意喚起になれば」と取材に応じてくれました。
そして、ねこ田さんはご自身の経験も踏まえ、お子さんにも次のような話をしているといいます。「うちの子どもたちは未就学児なのでまだ具体的なことは教えていませんが、『知らない人には名前を教えない』『ついていかない』など基本的なことと『性教育、人権教育』としてのプライベートゾーンの話は低年齢からはじめています。そこが軸になって何かトラブルに遭いそうになる前に『おかしいな』と思えるようになってほしいと思うからです」。
子を持つ親にとっては今一度考えさせられる内容であり、ツイートには4000件にも及ぶリアクションが。ねこ田さんと同じく子どもがいる人などから多くの関心が寄せられました。
(まいどなニュース・門倉 早希)

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