十島村で地震続くおととい21日以降252回 悪石島で震度4 専門家「すでに起こった地震が最大という保証ない」 鹿児島

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トカラ列島近海では、おととい21日から地震が相次いでいて、きょう23日も十島村の悪石島では震度4の地震がありました。
23日午前0時15分、トカラ列島近海を震源とするマグニチュード3.6の地震があり、十島村の悪石島で震度4を観測しました。
トカラ列島近海では21日から地震が相次いでいて、23日午後5時までに252回、そのうち震度4が3回です。十島村には7つの有人島があり、669人が住んでいますが、役場にこれまでに被害の情報は入っていません。
(十島村 久保源一郎村長)「住民の不安を聞いて何が出来るか、今必要なものは何か直接聞いてこようと思う。備えや避難場所を再確認してほしい」
トカラ列島近海では2021年に悪石島で震度5強、2023年に中之島で震度5弱の地震が起きています。
21日から震度4を3回観測した悪石島では23日、小中学生がヘルメットを被って登校するなど不安な日々が続いています。
(十島村・悪石島 松下由貴さん)「震度5強を経験しているので、次の揺れで(大きい地震)来るのではと、ずっとみんな気を張っている状態。ちょっとした揺れでも(子どもが)私に寄ってくるので、子どもたちなりに恐怖を感じていると思うので、とにかく早くゆっくり眠れる日々に戻ってほしい」
今回の一連の地震は21日が27回、22日が108回、23日は午後5時までに114回で、そのうち震度4を22日は2回、23日未明に1回観測しています。
鹿児島大学で南西諸島の地震活動などを研究している八木原寛准教授です。今回の地震が発生している場所は過去にも狭い震源域で断続的に地震が多発する群発地震が起きている場所で、八木原准教授は「今回の活動も2021年の一連の地震と似ている」と指摘し、より大きな揺れが続く可能性もあると指摘します。
(南西島弧地震火山観測所・鹿児島大学 八木原寛准教授)「群発的な地震活動の難しさは、どの地震が最大の地震なのか、いつまで続くのか、その間にどういう活動を見せるのか、分からない難しい活動。今起こっているすでに起こった地震が最大という保証はない」
八木原准教授は家具の固定など身の回りの備えのほか、道路での落石などにも注意を呼びかけます。
(南西島弧地震火山観測所・鹿児島大学 八木原寛准教授)「落石、がけ崩れも想定として考えられる。できるだけそういう場所を避ける。周囲の人たちに声かけをして(事前に)そこに行くと情報共有する」
気象台は、当分の間、強い揺れを伴う地震に注意を呼びかけています。

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