覚醒剤飲ませ…実の母親「11歳娘に強要した」交際男との性的行為

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「女児の人格を踏みにじる、卑劣極まりない行為といわざるをえない。信頼を寄せていたであろう母親から、被害を受けた苦痛は甚大だ」
裁判官はこう断じ、母親に懲役3年6ヵ月の実刑をいい渡した。
滋賀県の大津地裁(大嶋真理子裁判官)で11月22日、10代の娘に交際する男とのわいせつ行為を繰り返させた母親への判決が下された。母親は、男と娘の性的行為をスマートフォンで動画撮影。児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)などの罪に問われている。公判では被害者のプライバシー保護のため、母親の名前や住所、年齢は非公開で審議された。
「母親はマッチングアプリで、工場に勤務していた大阪市平野区に住む40代の男(同罪で公判中)と知り合い交際していたそうです。母親は男と共謀。20年6月、男の自宅で当時11歳だった実の娘にわいせつな行為を強要しました。その様子をスマホで動画撮影し、映像を保存していたとか。
しかも娘には、事前に覚醒剤入りのコーヒー牛乳を飲ませていたんです。意識を混濁させ、激しく抵抗できない状態にする意図があったのでしょう。犯行は一度だけではありません。今年3月にも、母親は2日間にわたり13歳になった娘に強度のわいせつ行為をさせたんです。公判で母親の弁護側は『男に脅され仕方なく犯行に及んだ』という趣旨の主張していました」(全国紙社会部記者)
冒頭の判決で、大嶋裁判官は次のように弁護側の言い分を一蹴した。
「被害者がイヤがる様子を示しても止めず、腕をつかんで被告の男にわいせつ行為をさせるなど積極的に関与した。動機や経緯に、くむべき事情は見当たらない」
元神奈川県警の刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が解説する。
「正直、刑が軽いという印象を受けます。母親の名前や年齢が非公開のため事件の詳しい背景がわかりませんが、正常な親子関係とはとてもいえないでしょう。他にも食事を与えない、暴力を振るうなど、虐待行為があったのではないでしょうか。
女児が通っていた学校なども、異変に気づかなかったのか疑問です。判決は出ましたが、家庭環境も含め警察は余罪について徹底的に捜査すべきです。女児が味わった肉体的精神的苦痛を思うと、あまりにヒドい事件だと思います」
女児にわいせつ行為を行った男についても、大津地裁で審議が続いている。男は起訴内容の一部を否認しているという。

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