れいわ新選組の山本太郎代表は2日に開かれた参院予算委員会の集中審議に出席。消費税減税にかんする資料パネルの使用を認めなかった立憲民主党に抗議した。
かねて消費税廃止を訴えている山本氏は「衆議院選挙が近づき、どの党も思い出したかのように消費税減税をまた訴え始めた。それを比較・検討を行い政策論争を深めることは重要だ」と指摘。
しかし、そのために「準備した資料やパネルが前回、本委員会で使用禁止にされました。立憲によるあまりに不当な言論弾圧に対し、本日も同じパネルの使用を求めましたが、前回を超える6枚のパネルが使用禁止となった。1枚目は前回と同様、彼らの政策を私が要約した『消費税1年のみ、食料品だけゼロに』。タイトルが気に食わなかったようで、『経済情勢によっては1回だけ延長できる』と、この見出しは『印象操作だ、使うな』と主張してきた」と明かした。
山本氏は自身が用意したパネルと新聞各紙の見出しに大きな差異がないにもかかわらず、立憲が使用禁止を求めたことを批判し、「委員長、使用禁止にされた資料やパネルについて今後、使用を認めること。そして言論の府において質疑者の言論権を侵害、言論弾圧、新聞記事さえも資料として出させない、有権者の知る権利にもつながる妨害行為を行った立憲民主党理事からの謝罪を求める。お諮りください」と要求した。
これに同委員会の鶴保庸介委員長(自民党)は「後日、理事会で協議します」とした。
終了後、山本氏は「本当はここまでこじれる必要がなかった」と振り返った。
「どうしてかというと、消費税の減税に対し『立憲も維新もこういうのをしてるね』というパネルだったのにケチをつけてきて…。そうすれば、こっちも抗うじゃないですか。彼ら(立憲)が火をつけたこと。逆に言ったら国会議員の発言、質問権を邪魔する、使うなと言ってくる。一般的な新聞記事さえ使えない。もうむちゃくちゃですよ」と呆れ顔だった。