「月に17万円以上のコーヒー代を…」 “汚物まみれ”と評された山尾志桜里氏の疑惑 「地球5周分のガソリン代問題」の真相も闇の中

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【全2回(前編/後編)の後編】
備蓄米についての「1年たったら動物のエサ」発言など、自身の不倫報道すらものともしなかったはずの玉木雄一郎・国民民主党代表による、党の勢いに水を差すオウンゴールのような言動が目立ち始めている。
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前編【「地球5周分のガソリン代を計上…」 “汚物まみれ”と評された山尾志桜里氏が「ガソリーヌ」になるまでの疑惑の履歴書】では、山尾志桜里氏が年間でガソリン代を230万円計上していた問題など、「政治とカネ」を巡る山尾氏のこれまでの疑惑について紹介した。
(以下、週刊新潮2016年4月7日号、4月14日号、4月21日号をもとに再構成しました)。
こうした疑惑が指摘され続けた結果、山尾氏はようやく会見を行うこととなる。2016年4月6日のことだ。
「1週間お待たせした」
「しっかり調べてきた」
このような発言とは裏腹に、中味を精査すると、とても胸を張れるようなものでないのは明らかだった。
問題の会見ではまず、突出する2012年のガソリン代に触れた。収支報告書上は230万円ほどだったものが、実は約430万円に上ると明かしたのだ。燃費などを勘案すると、地球9周強を走破する分量に相当する。
さらに大量に買って転売した疑惑のあるプリペイド・カードについて、こう続けた。
「収支報告書および帳簿に当たったところ、ガソリンのプリペイド・カードが大量購入された事実は存在しない。従って、カードの換金、有権者への配布という事実はないものと考える」
プリペイド・カードはレシートと引き換えに事務所が代金を払う仕組み。それが月に30万円を超えていたのが、
「私の事務所に在籍していたある秘書の在職期間とほぼ合致している」
と指摘。
ガソリンスタンドの発券機には、「不要の『レシート入れ』が備え付けられている。他の人が使用した不要のレシートを自由に持ち帰れる状況」で、事実“怪しい”レシートが135枚あり、秘書への「法的措置」も検討しているという。
要するに実際には購入していないカードのレシートで秘書が経費精算をして、着服していたのではないか、という主張である。
当時、山尾氏の説明は必ずしも額面通りには受け止められなかった。この後の再度の会見を、東京の記者の厳しい追及を避け、地元の愛知で開くという姿勢を批判する向きもいた。
もっとも、秘書による不正行為は実際にあったようである。この年12月の会見で、問題の秘書が事務所のガソリン代として2011~2012年に217万円の不正支出をしていたと明かした。秘書からの弁済を受け、刑事告訴は見送ったという。
しかしながら当時、「そうか、山尾さんは被害者なのか」という同情の声はあまり聞こえなかったようだ。カネの扱いがルーズであることが「秘書のせい」で済むのならば、他党を追及することはできない、とは誰もが思うところだろう。これまで数多くの議員が「監督責任」を問われてきたのだ。
また、刑事告訴を見送り、身内の話し合いのみで解決したことにより、真実が明らかにならなかったともいえるだろう。結局、秘書がいくら金を流用したのか、何のためなのか、捜査が入ることはなかったからだ。
「秘書の不正すら見抜けない人が、役所の不正を見抜けるんですか!」
「自分のカネではないという意識があるから、いい加減になるんじゃないですか!」
「身内の調査だけで済ませるんですか。それで国民が納得するわけないでしょう!」
これまで何度となく「疑惑」を追及する側が口にしてきたことである。
加えて山尾氏の場合、上では割愛したが、すでに他にも不可解なカネの問題が指摘されていた。細かいことで言えば、1カ月に17万円以上の「コーヒー代」を計上、といった不思議な話もあったのである。地球9周に比べるとスケールは小さいものの、やはり常識的な金額とは言いづらいのである。
念のため、前編で触れた堀田氏の「汚物まみれ」関連の「会見を開いたことがない」というコメントには誤りがある点も訂正しておこう。堀田氏は山尾氏について、会見を一度も開いていないと言っていた。
しかし、ご説明した通り、当時、山尾氏は会見で説明をしたことはある。ただし、あまりに説得力がなかったからか、人々の記憶に残らなかったかもしれない。そもそも実はカネの問題以外に、有権者へのショートメールを用いての働きかけといった問題行為など、あれこれの疑惑が指摘されていたのだ。
それでも党が彼女にかける期待は大きかったのだろう。翌年9月、山尾氏が民進党幹事長に内定したという報道が流れる。が、その数日後にこの話は白紙に。理由は彼女の不倫報道だった。 前編【「地球5周分のガソリン代を計上…」 “汚物まみれ”と評された山尾志桜里氏が「ガソリーヌ」になるまでの疑惑の履歴書】では、山尾氏が年間でガソリン代を230万円計上していた問題など、「政治とカネ」を巡る山尾氏のこれまでの疑惑について紹介している。
デイリー新潮編集部

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