紅茶の人気が拡大中ヌン活ブームでファン獲得か、お茶の産地も和紅茶で勝負【Nスタ解説】

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コンビニや飲食店などで最近、紅茶をよく見かけるという方も多いのではないでしょうか?紅茶の人気が拡大、そのワケを取材しました。
【写真を見る】海外紅茶と和紅茶の違いは?
山形純菜キャスター:紅茶というとティーカップで飲むイメージがありますが、今は様々な商品が出ていて、いろいろな楽しみ方ができるということです。紅茶の世界をお伝えしていきます。
そもそもなぜ今、紅茶が人気なのか。食品産業新聞の菊池美智世編集長によりますと、アフタヌーンティーが人気となり、「ヌン活ブーム」で新たに紅茶ファンを獲得したのではないかということです。

それから、今は仕事の気分転換に紅茶を飲むという方も増えているそうです。コーヒーを飲む=“覚醒する”というイメージがありますが、紅茶は香りでリラックスしたいということで飲んでいる方が増えているということです。さらにキリンホールディングスの調査によりますと、紅茶を飲んでいる人の方が飲んでいない人より“心のゆとり”がある傾向だということが分かりました。では、「お茶しよう」と誘ったり誘われたりすると、最初に連想するのはコーヒーでしょうか?紅茶でしょうか?40代では▼コーヒーが約83%、▼紅茶が約14%。Z世代(10~20代)だと、▼コーヒー約54%、▼紅茶は約39%と、紅茶の割合が多くなっており、若年層に「お茶=紅茶」の認識が定着してきていることがわかります。
コーヒーでお馴染みの「スターバックス」も紅茶に特化したお店を出しています。
お茶の奥深さを楽しんで欲しいため、国内2000店舗目に紅茶に特化した「ティバーナストア」をオープンしました。▼ゆず&シトラスラベンダーセージティー(Tall680円)、▼ストロベリー&パッションティー(Tall630円)など、こういったおしゃれなお茶が楽しめます。約20種類のティー商品があり、注文前に8種類の茶葉の香りをかいで好みのお茶を注文することができるということです。
料理研究科 浜内千波さん:茶葉は日本茶、ウーロン茶、紅茶、すべて同じ木から作っているので、紅茶はご飯にも合いますよね。ご飯の時にコーヒーは飲みませんよね。そういうところで、広がりを持たせているかなと思います。
山形キャスター:お茶の産地・静岡県富士市も今は紅茶で勝負しています。
富士茶農協の植松弘毅代表理事専務によると、そもそも若者の茶離れや、一部の緑茶の需要が激減しているなかで需要のある紅茶に目を付けたそうです。そこで、一部の茶葉を和紅茶にする事業者が増えたことにより、紅茶の消費拡大を目指しているということです。富士市で2025年にオープンしたのが和紅茶専門店「紅茶店367」です。
▼紅茶の渋みを抑えた「あかふじ」、▼柑橘系和紅茶専用の品種「べにふじ」など、店内15種類全て富士市の茶葉を使っているということです。また、海外の紅茶と違いもあるようです。紅茶店367の掛橋つかささんによると、「海外産はミルクティー前提で作られているため、味が濃い。和紅茶はあっさりでストレートでも飲みやすい」と、渋みと甘みのバランスが良いと話していました。
浜内さん:日本のお茶は「テアニン」という甘味・旨味成分が強いです。やっぱり和紅茶も「テアニン」が強いから、飲みやすいかもしれませんね。
========<プロフィール>浜内千波食品企業のコンサルをしながら40年以上料理教室を主宰日々役立つ家庭料理を中心に伝えている

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