18日午前11時頃、三重県亀山市安坂山町の新名神高速道路下り線で、乗用車2台が、逆走してきた乗用車と次々に接触した。
さらに、その近くで停車した車にキャリアカー(車両積載車)が追突するなど4台が絡む事故が発生し、乗用車に乗っていた40~60歳代の女性4人が軽傷を負った。逆走車はそのまま走り去り、県警が道路交通法違反(当て逃げ)などの容疑で行方を追っている。
県警高速隊などによると、現場は三重、滋賀県境の鈴鹿トンネル手前付近。逆走車は片側2車線の道路の中央付近を走行し、よけようと停車していた車2台に接触した。事故直前には「逆走車がいる」との通報が複数あったという。
事故の影響で新名神下り線の菰野インターチェンジ(IC)―甲賀土山IC間と亀山ジャンクション(JCT)―亀山西JCT間は約3時間、通行止めとなった。
高速道路での逆走は各地で相次いでおり、4月26日には栃木県那須塩原市の東北自動車道上り線で逆走多重事故があり、3人が死亡、11人が重軽傷を負った。東北道では昨年8月にも逆走事故があり、2人が死亡、2人が重傷を負った。山口県防府市の山陽自動車道でも昨年11月、2人死傷の逆走事故が起きている。