御船町で発見の化石「新種の翼竜」と判明 日本での発掘は初

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9000万年前に熊本の空を飛んでいたとみられる翼竜です。「恐竜の郷」御船町で見つかった化石が、新種のものだと判明しました。
御船町恐竜博物館に展示されている長さ6.5センチ、厚さ7ミリほどの化石。その正体は…恐竜と同じ時代に存在した「翼竜」の骨の一部です。新種の翼竜の、9つある頸椎のうち6番目の骨と判明しました。
■御船町恐竜博物館・池上直樹主任学芸員「翼竜の研究において大きな一歩だと思います」

この化石は県や御船町などの調査チームが発見しました。■中野美月記者「化石は御船町の山中のこの場所から30メートルほど 下った川底で見つかりました」
1996年、天君(あまぎみ)ダム上流の川で岩の塊から見つかったこの化石。断面が三角形などの特徴がほかの翼竜と異なることから、29年の時を経て新種であることが判明したのです。新種の翼竜の化石が日本で発掘されるのは初めて。ラテン語で「御船から見つかった日本の翼」を意味する「ニッポノプテルス・ミフネンシス」と名付けられました。翼を広げた時の幅は3メートル~3.5メートルだったとみられています。
■訪れた人「この辺で飛んでいたわけですよね、すごいですね。 9000万年前にロマンがありますよね」「恐竜の郷」をうたう御船町。このニュースに地元の人は。■地元の人「ここにあのでっかいのが歩いてた時代を考えるとすごいロマンを感じますね。どんどん世の中に広げて欲しいと思います」「ちょっとこの田舎さがいいんですけどね。盛り上がることはいいんじゃないですかね」
町の観光協会が運営する喫茶店では、恐竜をかたどったソフトクリームを販売しています。■御船町観光協会・岩瀬英次統括マネージャー「起爆剤として何かもうちょっとひと工夫できればいいのかなと思っています」恐竜博物館では、貴重な発見をぜひ直接見にきてほしいと話します。■御船町恐竜博物館・池上直樹主任学芸員「熊本の大地には太古の生き物過去の生き物たちがまだその姿をとどめて残っている。発見に出会うようなチャンスもあるわけですから、そういう場所だと思いながら楽しんでもらえればいい」

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