ストーカー被害が最悪結末…父親「早く警察が動いていたら」 兄「涙が止まらない」 川崎・住宅遺体事件

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「うちの娘で間違いないと警察から連絡があった。ショックです」。川崎市川崎区の住宅で一部白骨化した遺体が見つかった事件。遺体が行方不明となっていた女性(20)と判明した3日、父親(51)は声を震わせた。「なんでこんなことに」「早く警察が動いていたら」─。家族や知人は、ストーカー被害に絡む最悪の結末に無念さをにじませた。
「すごくみんなに優しい人。面白くて、ずっと笑わせてくれる感じの子だった」。女性の友人の女性(19)は沈痛な表情で語り、別の友人も「愛嬌(あいきょう)があってみんなから好かれる子だった」と振り返った。
女性を生まれたときから知るという父親の知人は「小さい頃から器量がよくて。おとなしくてもニコニコしていて、笑顔がすてきだった」と面影を慈しんだ。
小柄で良く笑う女性だったという女性。家族らによると、足が速く中学時代は陸上部に所属していた。地元の高校に進学し、昨年は祖母が営む飲食店でアルバイトをしていた。カラオケ好きで、行方不明になる1週間前の昨年12月13日に二十歳になったばかりだった。
遺体が女性と判明したことに、兄は「本当に怖かっただろうし、つらかっただろう。涙が止まらない」。遺体と面会したという父親は「会えた。内心は娘じゃないことを祈っていた。一日でも早く、娘だったら連れて帰りたかったから」と話し、続けた。「辛かったんだろうな」

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