ネットで注文したら…“安すぎるコメ”詐欺被害相次ぐ 実在の店かたる手口も どうやって見抜く?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

備蓄米が放出されたものの、コメの価格がなかなか下がりません。こうしたなか、「ネットで“安すぎるコメ”を注文したら届かない」などの詐欺の被害を訴える声が相次いでいます。 ◇農林水産省の大臣室。24日にメディアを集め行われたのは、収穫した年度の違う「備蓄米」を食べ比べる試食会です。3回目の入札が行われている備蓄米。価格高騰対策への“切り札”と期待されています。ただ消費者に値下がりの実感はないようで…

公務員(30代)「子どもが生まれてから消費量が増えて(食べる)頻度が上がったけど、めちゃめちゃ高くて。5キロ4000円いくら」主婦(20代)「今月キツイなってときは実家から届けてもらってありがたい」埼玉県のスーパーで見つけたのは…記者「ブレンド米9キロ、6478円です」5キロに換算すると約3600円。全国の平均価格を600円ほど下回る国産ブレンド米とあって、客は値札を“二度見”。マルヤス草加店 堀圭店長「値段を安く出しているので、一気に買われていく方もいる」安いコメの需要の高さから品薄になるときもあるそうです。 ◇一方で、今、気をつけたいのが…公務員(30代)「10キロで3000円台というのを見たことがあって、大丈夫なの?みたいな」「コメを安く売る」とうたう“詐欺”です。被害を訴える熊本県の男性。被害男性(60代)「少しでも安いコメを買おうとずっと探していた」男性によると、今月、インターネット上で10キロ5796円で販売されているコメを見つけ、怪しさは感じつつも指定された口座に入金。すると相手からこんなメールが届いたといいます。取引相手からのメール「誠に申し訳ございませんが、以前ご購入いただきました商品が在庫切れとなってしまいました。大変恐れ入りますが、ご注文をキャンセルさせていただきます」在庫切れの理由でキャンセルに。返金手続きのため問い合わせると…被害男性(60代)「何と言ってるかわからない言葉でずっと延々と怒鳴り始めました。全然、解読不能だった」相手は意味不明な言葉で怒鳴り続けたといいます。その後、連絡は途絶えました。被害男性(60代)「向こうはなんとかして振り込ませようと誘導してくる。(振込先が)個人名だったら疑わないといけない」男性は警察に被害を相談。現在、注意が呼びかけられています。 ◇安くコメを手に入れたい心理につけこむ“詐欺行為”。東京都消費生活総合センターに寄せられる相談も、今月に入り増えています。詐欺が疑われる相談事例としては…「インターネットでコメを安く販売しているサイトを見つけて30キロ注文、2万2000円振り込んだとたん連絡が来なくなった」という相談者(50代)や、「レストラン用のお米が確保できたので個人に売れます。大口で買っているため安めに渡せます」という“業者”からコメを購入した相談者(40代)も…。いずれもコメは届いていないといいます。一方、実在する店をかたるコメの“激安販売詐欺”も増えてきています。コメの卸売りをする「STORE+328」担当部長 若林由次さん「あそこ詐欺だよみたいなイメージがつくのが一番嫌」この食品卸売会社は、インターネット上でコメを販売していますが、2月ごろから覚えのない問い合わせが急増。実際に届いた問い合わせメール「先日やりとりして振り込んだお米いつ届きますか?突然今までのアカウント無くなっていますが、アカウント変わるなら連絡してもらえないと心配になります!」店によると、公式に似せたSNSアカウントが「フォロワー限定でご案内している格安国産米提供できます」とうたい、メールを送らせ、金を振り込ませる手口とみています。「STORE+328」担当部長 若林由次さん「当初は当社の方の不備であるとか“受注漏れ”であるとか疑った。近しい(よく似た)アカウントを使われたのがほぼ間違いない。詐欺行為をしているのであれば許せない」全国で横行する“コメ販売詐欺”。東京都は、ネットで購入する商品が安すぎる場合や振込口座の名義が個人名だった場合、支払い方法が先払いしか選択肢がない場合は詐欺の可能性が高いと考え、業者が実在するか確認するべきと呼びかけています。
備蓄米が放出されたものの、コメの価格がなかなか下がりません。こうしたなか、「ネットで“安すぎるコメ”を注文したら届かない」などの詐欺の被害を訴える声が相次いでいます。

農林水産省の大臣室。24日にメディアを集め行われたのは、収穫した年度の違う「備蓄米」を食べ比べる試食会です。3回目の入札が行われている備蓄米。価格高騰対策への“切り札”と期待されています。
ただ消費者に値下がりの実感はないようで…
公務員(30代)「子どもが生まれてから消費量が増えて(食べる)頻度が上がったけど、めちゃめちゃ高くて。5キロ4000円いくら」
主婦(20代)「今月キツイなってときは実家から届けてもらってありがたい」
埼玉県のスーパーで見つけたのは…
記者「ブレンド米9キロ、6478円です」
5キロに換算すると約3600円。全国の平均価格を600円ほど下回る国産ブレンド米とあって、客は値札を“二度見”。
マルヤス草加店 堀圭店長「値段を安く出しているので、一気に買われていく方もいる」
安いコメの需要の高さから品薄になるときもあるそうです。

一方で、今、気をつけたいのが…
公務員(30代)「10キロで3000円台というのを見たことがあって、大丈夫なの?みたいな」
「コメを安く売る」とうたう“詐欺”です。
被害を訴える熊本県の男性。
被害男性(60代)「少しでも安いコメを買おうとずっと探していた」
男性によると、今月、インターネット上で10キロ5796円で販売されているコメを見つけ、怪しさは感じつつも指定された口座に入金。
すると相手からこんなメールが届いたといいます。
取引相手からのメール「誠に申し訳ございませんが、以前ご購入いただきました商品が在庫切れとなってしまいました。大変恐れ入りますが、ご注文をキャンセルさせていただきます」
在庫切れの理由でキャンセルに。返金手続きのため問い合わせると…
被害男性(60代)「何と言ってるかわからない言葉でずっと延々と怒鳴り始めました。全然、解読不能だった」
相手は意味不明な言葉で怒鳴り続けたといいます。その後、連絡は途絶えました。
被害男性(60代)「向こうはなんとかして振り込ませようと誘導してくる。(振込先が)個人名だったら疑わないといけない」
男性は警察に被害を相談。現在、注意が呼びかけられています。

安くコメを手に入れたい心理につけこむ“詐欺行為”。
東京都消費生活総合センターに寄せられる相談も、今月に入り増えています。
詐欺が疑われる相談事例としては…
「インターネットでコメを安く販売しているサイトを見つけて30キロ注文、2万2000円振り込んだとたん連絡が来なくなった」という相談者(50代)や、「レストラン用のお米が確保できたので個人に売れます。大口で買っているため安めに渡せます」という“業者”からコメを購入した相談者(40代)も…。
いずれもコメは届いていないといいます。
一方、実在する店をかたるコメの“激安販売詐欺”も増えてきています。
コメの卸売りをする「STORE+328」担当部長 若林由次さん「あそこ詐欺だよみたいなイメージがつくのが一番嫌」
この食品卸売会社は、インターネット上でコメを販売していますが、2月ごろから覚えのない問い合わせが急増。
実際に届いた問い合わせメール「先日やりとりして振り込んだお米いつ届きますか?突然今までのアカウント無くなっていますが、アカウント変わるなら連絡してもらえないと心配になります!」
店によると、公式に似せたSNSアカウントが「フォロワー限定でご案内している格安国産米提供できます」とうたい、メールを送らせ、金を振り込ませる手口とみています。
「STORE+328」担当部長 若林由次さん「当初は当社の方の不備であるとか“受注漏れ”であるとか疑った。近しい(よく似た)アカウントを使われたのがほぼ間違いない。詐欺行為をしているのであれば許せない」
全国で横行する“コメ販売詐欺”。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。