浜松・女児死傷事故、入院中の姉に妹の死を伝えた父親「本当なら3年生になって姉と登校するはず」

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浜松市中央区で3月、女児4人が軽トラックにはねられ死傷した事故で、亡くなった女児(8)の父親(37)が7日、読売新聞の取材に応じ、事故で重傷を負って入院中の姉(10)に女児が亡くなったことを伝えたと明らかにした。
姉は静かに涙を流し、「妹の分まで頑張って生きる」と話したという。
父親によると、これまではショックを与えないように事実を言えず「妹は命が危ない状態で入院している」と話していたが、今月初旬に伝えた。
姉妹の小学校ではこの日、新学期の始業式があった。市教育委員会などによると、教頭が「尊い命が亡くなったことは深い悲しみと喪失感でいっぱい」と述べ、全員で黙とうした。児童らに不安のある時はスクールカウンセラーに相談するよう呼びかけたという。
父親によると、5年生になった姉は始業式の後のホームルームに病室からリモートで参加し、友人と交流した。3年生になるはずだった女児は、クラスの名簿に名前を入れてもらったという。父親は「本当だったら3年生になり、姉妹で登校するはずだった。悔しい」と静かに心境を語った。
県警は7日、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕された同区、農業の男(78)の立ち会いのもと、現場で実況見分を実施し、当時の状況を調べた。

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