元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が24日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で疑惑を検証した第三者委員会の報告に持論を展開した。
第三者委員会は10件のパワハラを認定。また、告発文書を公益通報として扱わず作成者を処分した斎藤氏について、第三者委員会は告発文書を公益通報に該当し、県の対応は極めて不当で、通報者の探索は違法と指摘した。
橋下氏は「選挙で許される問題と、許されない問題があるんです。特に民主国家において、権力者が自分の疑惑を追求受けたときに、この告発をつぶす行為というのは、絶対に許しちゃいけないんです」と断言。「許してしまったら、他の政治家もみんな同じ事やりますから。自分の疑惑、告発を潰しにいくっていうね」と告発者潰しの危険性を訴えた。
橋下氏が「すごく気にしている」のが職員がパワハラという事を言えなくなっている状況だという。第三者委員会が10件のパワハラを認定しているが、橋本氏は「職員の人は第三者委員会のヒアリングに対して、これはパワハラではありませんって職員が言っているんですよ。言えないんです、パワハラって」という。
この状況に「ネットの中では、“ほら、職員がパワハラって言ってないのに、勝手にパワハラって認定するな”って、ネットの中で斎藤さん支持の方が言っているんです」と説明。ただ、橋下氏は「パワハラ認定は被害者の方がパワハラと言わなくても、客観的な基準でパワハラっていうのは認定されます」とし「僕が一番懸念しているのは、まさにこういう状況、職員がパワハラなんですって言えないこの状況」だという。
橋下氏は「斎藤さんが最初に告発者潰しをやるときに事実無根だ、嘘八百だ、公務員失格だって、あんなことやったら、職員何も言えなくなりますよ。この告発文、嘘八百でもなんでもなかった」と指摘。「告発文には全部100%真実ばっかりが入っているわけではありません」とした上で「だから第三者が調査しなければいけない。斎藤さんがいきなり自分で、この告発は無効だって言って、葬り去ろうとしたこの権力を絶対許しちゃいけないと思いますね」と指摘した。