日本維新の会から今夏参院選に出馬することを表明したが、今月2日に出馬見送りを明らかにした石平氏が8日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演した。
石平氏は中国出身で、日本国籍を取得。
番組では、出馬断念の理由として、ネットの誹謗中傷で家族が混乱したことや、「帰化一世」が出馬することの反発が大きく、世間の反応を無視できなかったとした。
石平氏は、一度は出馬を決めたのは「今の日本の政治の世界では中国問題に対する危機感が凄く薄くて、本気で取り組む者が不足している」とし「自分はおそらく普通の日本人より中国問題の深刻さがよく分かっている」と説明した。
維新からの出馬は、かねて吉村洋文代表と面識があり、吉村氏の中国問題に対する明確な考え方に共鳴していたと説明した。
ただ、ネットの誹謗中傷が酷かったのかと聞かれると「それはそうですね。出ると言ったとたんに、あらゆる誹謗中傷」とし、1番多かったのが、「お前は中国のスパイだ」「スパイだから日本の国会に入るんじゃないか」との中傷だったと明かした。
また「帰化一世」については、「日本で生まれ育った人間ではなく、中国からの『帰化一世』」だとして、誹謗中傷以外でも、友人や周囲からも「国権機関に入ることの心配や不安、危惧の声が現実にあり、無視できなかった」とした。