【山火事】“東京ドーム250個分以上”が焼失…平成以降「国内最大の林野火災」に 街中心部まで火の手迫り「もう見るのも嫌」避難住民から悲痛な声 岩手・大船渡市

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岩手県で相次ぐ山林火災のうち、26日に大船渡市で発生した山火事。男性1人が死亡し、発生3日目の28日も火の勢いが衰えず、街の中心部にまで火の手が及んでいた。その焼失面積は、すでに東京ドーム250個分以上にのぼり、平成以降「国内最大の林野火災」となった。
延焼が続く、岩手県・大船渡市の山林火災。ついに平成以降での、“国内最大の林野火災”という事態になった。
広瀬修一キャスター:いくつか山があるんですが、山を越えて何カ所からも煙が上がっています。多くの地域で煙が上がっている様子がわかります。
これは、上空からとらえた28日午後4時ごろの現場の状況。
広瀬修一キャスター:炎が上がっていますね。そして、木々が灰になっています。
火の手を抑えられず、広がり続ける延焼範囲…。
避難する人は「心配って言うより恐怖ですよ」、「うちに帰りたいって言ってもそれはできない」と話していた。
そして、事態はさらに憂慮すべき状況に…。火の手が“街の中心部”に迫りつつあるのだ。
広瀬修一キャスター:家が焼け崩れてしまった跡があります。火が市街地にすでに入っています。
激しく立ちのぼる煙の中を、懸命に作業を続ける消防隊員。
広瀬修一リポーター:数kmにわたって森林火災が続いています。防災ヘリコプターが水をくんでいます。まさに今煙の真上を飛んでいます。煙の中に入っていくというような作業になっています。今、水が散水されました。
画面上で黒く見える部分は、すでに山林が燃え、焼失した部分なのだろうか。
その焼失面積は、すでに約1200haを超え、東京ドーム250個分以上にのぼる。
総務省消防庁によると、平成以降では、1992年に釧路湿原で起きた火災(1030ha)を上回り、「国内最大の林野火災」となった。
火災現場のそばに住宅があるという避難住民は…
火災現場そばに住宅がある避難住民:双眼鏡で見たら、うちの後ろまで煙が、でっかい煙が充満していて。もう見るのも嫌ですよ、でももう、“しょうがない”っていうか…震災の時に大変だったしね。だけど、この火事は天候との関係があるでしょう、大変だねこっちの方が。
乾燥が続くだけでなく、27日から28日にかけ、時折強い風が市街地方面に流れていた大船渡周辺。山火事が綾里(りょうり)地区の中心部へと進み始めている。
広瀬修一キャスター:あっ、住宅街に火が到達しています。綾里駅のすぐ近くまで火が来ているのがわかります。
燃えているのは、住宅なのだろうか。現場には、炎と家の骨組みのようなものが残されていた。
さらにその傍らには、消防隊員の姿も…。
広瀬修一キャスター:あっ、(消防隊員が)両ひざをついてしまっています。
現在も必死の消火活動が続いている。(「イット!」2月28日放送より)

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