元同僚男性を自殺に見せかけて踏切内で殺害したとして、東京都小平市の塗装会社の社員らが逮捕された事件で、警視庁は19日、同社社員の島畑明仁被告(34)(殺人罪などで起訴)ら男3人を傷害や強要などの容疑で再逮捕した。
3人の逮捕は4回目。
ほかに再逮捕されたのは、いずれも男性への監禁と暴行罪で起訴された同社社長の佐々木学(39)、同社社員の岩出篤哉(30)の両被告。
発表によると、3人は共謀して2023年7~9月、出張先の静岡県富士宮市の駐車場に止めた車内で、同僚だった高野修さん(死亡当時56歳)の顔や下半身をハンマーで殴ってけがを負わせたほか、高野さんに都内の自宅で食器用洗剤を飲むよう強要するなどした疑い。
島畑、佐々木両被告は、高野さんに熱湯をかけ、背中や両腕などに重度のやけどを負わせた傷害容疑でも再逮捕された。高野さんは当時、受診した病院に「誤って熱いシャワーを浴びた」と説明していたという。
高野さんは一時退職した時期を含めて15年2月~23年10月に同社に勤務。警視庁は島畑被告らが20年頃から虐待を繰り返し、精神的に追い詰めたとみている。